いよいよ公開!「イースタン・プロミス」

    2008.06.13 Friday| 23:58 |
土曜日からの「イースタン・プロミス」公開を前に、諸々片付けておかねばー!とドタバタしてたら、おっとうっかり4日も開いてしまいました。


先ずは、映画館情報。
6/8付けの記事で、109シネマズの上映スケジュール発表が遅い!とぷんすかしておりましたら、月曜日の夕方くらいになってようやっとMM横浜のスケジュールが発表されたのです。…ところが!ですね。
一日の上映回数が3回、これはまあいい。丁度インディ・ジョーンズの先行上映と被るしね、そりゃあ劇場にも事情があると思うよ?
でも、初回上映が16:25からって…。たらーっ 何、その、既に上映三週目で客数めっきり少ないぞ、みたいな扱い。
R-18で大人向けだから遅い時間でいいよね?ってことなのか、それともやっぱり二軍扱いなのか。あ、自分で書いててムカついたぞ。
映画観終ってから、お茶しながらゆっくり映画について噛み締めたいじゃないかー。終了時間18時過ぎたら、もう夕御飯どうするかの心配をしなくちゃで気が急くじゃないかー。むー。
しかも!6/14はワールドカップアジア三次予選、対タイ戦(云い難い)が19時から放送なんだよ!
MM横浜のバカぁ!ぶー
…すみません、暴言です。でも、結構マジでムカついてます。

で。結局、109川崎で座席予約しちゃったん♪
予約開始時間に狙いすまし、一番良い席をゲットいたしました。
苦節(?)数ヶ月、待って待って待ち続け、やっと映画館のスクリーンでニコライに逢える!


5/30付けの記事で、試写会の際に配られたチラシ情報を掲載しました。
シャンテシネとシネ・リーブル池袋の両館において、公開初日来場の方にヴィゴの生写真がプレゼントされる&未公開シーンのパネル展が開催されるという内容です。
いいなあ、そのためだけに都内まで出張ろうかなあと悩んでたのですが、いつの間にやら更新されていた公式サイト情報によりますと、他の上映館でも上記キャンペーンが実施されるそうです!
秋以降に公開予定の劇場は未決定ですが、少なくとも明日から公開スタートの各館では同様のキャンペーンが実施されるようです。うわーい!嬉しいー!

さあ皆さん、まだ初日には間に合うよ?だって初日は明日だもん!(←明らかに日本語が可笑しいですが、気にしないでください)
東京・神奈川(および近県)・名古屋・大阪・神戸在住の方は、「麗し」のヴィゴ生写真ゲットを目指して、明日の初日にGO!だ!


本日付けの読売新聞夕刊、「オールザットシネマ」という映画コラムで「イースタン・プロミス」が紹介されておりました。
以下、記事内容抜粋です。

クローネンバーグ監督はこの作品で、人の、都市の、表裏を交錯させ、重厚なドラマを作り上げた。
この作品最大の見所は、俳優ヴィゴ・モーテンセン。今作での存在感は尋常ではない。寡黙にして無表情。公衆浴場での格闘場面で見せる、著しく体脂肪の低そうな裸身同様、演技にも余分なものがついていない。それなのに、背負うものの重さ、複雑さがにおい立つ。
その高度にして高密度な全身演技が素晴しい。
暴力描写に抵抗を覚える人もいるだろう。だが、映し出される世界のぶ厚さ、そしてモーテンセンの名演には圧倒されずにはおれないはずだ。


絶賛と言って良い記事内容です。もう、読みながら頷き倒しましたよ、わたくし。
うんうん、そうそうグッド


読売新聞にはかなり大きめの広告も掲載されておりました。
何段抜きとかの専門用語は判らないのですが、サイズは横8cm×縦34cmでドドンっと目立ってました。ちっちゃい広告がもう一回くらい載るかな?なーんて思ってたので、予想外。

予想外と言えば、数日前の深夜二時ごろ、テレビCMも見かけたよ。
私は席を外してたんですがテレビを観てた家人が呼んでくれたので、最後のショットだけかろうじて観れた。
アンナ一家との会談後、ニコライが首に指を当てたシーンでした。例のファイトシーンもちょっとだけ写ったらしい。
てっきり、テレビCMなんてやらないって決め付けてたので、ちょっと驚いた。…いや、日活さん、あんまり宣伝上手くない感じだし。ご、ごめん。


6/8付けの記事で、週刊文春の映画評を載せましたが、昨日発売された週刊新潮にも1/2ページの映画評が掲載されておりました。
以下、抜粋です。

どんなに激しいバイオレンスでもタネもあれば仕掛けもある。
と分かっていても、全裸のヴィゴ・モーテンセンがサウナで刺客に襲われる場面の凄まじい死闘は、本気の痛さと恐怖で思わず目を閉じそうに。
シビレるほど面白いクライム・バイオレンスです。
〜中略〜
ロシア人少女の秘密に、組織のビジネスの実態、赤ん坊の父親の正体も衝撃的で、娯楽映画であるけれども告発物的な色合いもある。
監督はかつて鬼才と呼ばれ、人間の暗い欲望やタブーを好んで描いたクローネンバーグ。今回は強烈な映像で血の通ったバイオレンスを演出、クールでセクシーなヴィゴといいもう完璧。


こちらも絶賛。
週刊新潮は☆の数でなく顔のマークで評価を載せるのです。ちなみに、満面笑顔・笑顔・普通顔・困り顔・怒り顔の5種。
もちろん、満面笑顔マークでしたよ!


見かける映画評という映画評の全てが大絶賛なのが、嬉しくてたまらない。
他人がどう観ようがどう思おうが、自分が良い映画だと感じて信じられればそれでいい、と云うのも一面の真実ですが、やっぱり皆が皆絶賛してくれれば思い入れの強い身としては嬉しいものです。
単にヴィゴのファン、ヴィゴが好きというだけでなく、この映画に関しては初めてDVDで観た時から憑り付かれたようにハマってしまったものですから。

さあ、とにかく明日は初日です。
万全の体調で明日に臨む為にも、早く寝ようっと♪あ、寝る前にマニキュアしなきゃ。…何の関係があるかって?そりゃあ、ニコライ=ヴィゴに逢うんですから、綺麗にしときたいという乙女心ですよ!(←殴)

イースタン・プロミス雑誌記事

    2008.06.08 Sunday| 23:50 |
いよいよ、今週末から公開ですねえ。何がって、そりゃあ「イースタン・プロミス」な訳ですが。
またその話題かよ(呆)と思われる方もいらっしゃるかもですが、わたくし、もう半年以上待って待って待ち続け、いい加減首も伸びきっているような状況下にありますのでご寛恕くださいませ。
ああっという間にカテゴリーのイースタン・プロミス関連記事が二桁を越えてますが、公開を迎えれば少しは落ち着くと思うので…ホントか?

今週から公開とは書きましたが、小さな不安がございまして。
109シネマズってば、まだ6/14の上映スケジュール発表してないんでやんの!(怒)
つい先ほども確認しましたが(本日三度目)、まだ前日金曜日までしか発表になってないのです。もう、一週間を切ったんだよ?当日のスケジュールが立てられないじゃないかと、泣きが入りそうなわたくし。
何が不安って、まさかレイト上映だけなんてことは無いよね?ってこと。いや、行くよ?レイトでも、もちろん。でもさあ、いくら通い詰めるつもり満々でもレイトだとやっぱり行きにくくなるし、何より動員が限られちゃうじゃないか!そこんとこ非常に重要です。
インディーズ系映画を単館上映とかだと、レイトのみってこともあるんだよね。って、実は堺雅人主演の「壁男」公開時に初めて知ったんですが。
いや、まさか、さすがにそんなことは無いだろう。在り得ないとは思っても、こうも発表が遅れると一抹の不安が…。
不安要因の一つが「インディ・ジョーンズ」の存在。
一般公開は6/21からだけど、6/14〜6/15に先行上映するんだよね。とんでもない動員数になるのは目に見えてるし、そういう時のシネコンって複数シアターで時間差上映したりするしさ、万が一「イースタン・プロミス」にシワ寄せが来たりしたら、とかなんとか鬱々と考え込んだりして。
ちなみに109系列でも川崎は既に発表になってました。100ちょっとの座席数のシアターで一日4回上映。
…だったら、MMでも大丈夫かな?大丈夫だよね?

ところで、土曜日の読売新聞夕刊に、「イースタン・プロミス」の広告が掲載されておりましたよ。
サイズは横7.5cm×縦17cm、煙草を咥えたニコライ(ウチのブログで5/26付けに掲載したヤツ。ちなみに公式サイトで配布してる壁紙も同じ)の写真と、その下に半分くらいのサイズのアンナの写真がレイアウトされてました。
昨日公開の「ザ・マジックアワー」とか、絶賛公開中らしい「ナルニア国物語」の派手な広告に比べれば、ちみっとして地味な広告でしたが、「JUNO」の広告よりはちょっとだけ大きかったよ!(←微妙にライバル視してるらしい)

公開を目前に、雑誌などへの露出が目立ちます。
私は基本的にあまり雑誌類は購入しないようにしているのですね。と云うのは、洋画ファンになる前、某大河ドラマと某俳優(某って今更だけどさ!)の記事が掲載された雑誌や本を、手当たり次第に購入していた時期があったのです。
当時人気上昇中とは言え、某J事務所の方々などに比べたら露出はめっちゃ少ない。そのため、1ページくらいのインタビューやグラビアでも目に付くとついつい購入しちゃってた。
演劇雑誌って発行部数が少ないので、割高なんですよ。でも、買うと買ったこで満足しちゃって、その後読み返すかと云うとそうでもなかったりするんだな、これが。
そんな雑誌だの本だのでちょっとした小山を作った結果、洋画ファンになってからは余程じゃないと雑誌は購入しない!と堅く心に誓っているんだけど…でもねえ、やっぱりついつい。

話を「イースタン・プロミス」に戻しますと、先月から今月に掛けて、映画やカルチャー関係の雑誌にかなり取り上げられてます。
全部買ってたらそれこそ一山出来るほどなので基本的には立ち読みで済ませているのですが(書店さん、ごめんなさい)、買ってしまった2冊が以下。
一つは「MOVIE STAR」、内容はカラー2ページと白黒2ページのインタビュー記事なんだけど、内の1ページがヴィゴのめっちゃアップだわ、記事内容も良いわで、即買い。
余談ですけど余談ばかりですけど、この雑誌ってヴィゴのことやたらと贔屓にしてくれてますよね?ほとんど毎号のように載ってる。ショーンも割りと取り上げられてる。
それに比べて、ダニエルはほっとんど載ってないなあ。ライラ公開時は別として、囲み記事に撮影がらみのコネタが載るくらい。何だろう、この格差は。マッツは…言うまい。言っても詮無い。

もう一冊、半分頭を抱えながらも購入しちゃったのが、「この映画がすごい」って云う雑誌。
この雑誌、実は存在すら知らなかったんですが、教えてくれた人がいたので書店で探してみたのです。
「これ本当に映画雑誌なの?」って思いましたよ。
雑誌名よりも大きなキャッチコピーが「セクシーハプニング」っていうもので、内容はパパラッチが激撮した女優のポロリだのチラリだの。
中身も実際結構なシロモノでした。上記のポロチラもナンなんだけど、他にも爆弾級の記事が…書くのも憚られるけど、 「腐女子のための新BL映画講座」… えーと、えーと、い、痛い…。いろいろと痛い。そういうことは解説しないでいいから(泣)。
でーもー、買っちゃったんだなこれが。
だってさ、内容はまあちょっと何ですが「イースタン・プロミス」関連の記事やコラムがあちこちに掲載されてるのと、グラビアページのヴィゴの笑顔が超素敵だったのです。立ち読みしてて心臓鷲掴みされ、そのままレジへ…。うー、負けた。
持ち帰ってじっくり読んだのですが、この雑誌、映画雑誌って云うよりもサブカルチャー系っていうのかな、そんなニオイがプンプン。今のような男性向け雑誌じゃなかった頃の大昔の「宝島」とか「びっくりハウス」とか、そんな感じ。
って思っってよくよく見たら、宝島社の発行でした。なるほどね。

もう一つ、雑誌関連。週刊文春6/12号のシネマチャートです。
この記事は新聞の映画評などと比べると割といつも辛口評価なのですが、「イースタン・プロミス」は☆4つが二人、☆5つが三人。五人の評者全員☆5つっていうのはほとんど見たことが無いので、かなりの高評価と言えるかと。
ちなみに、カジロワの時は☆3つ×一人、☆4つ×二人、☆5つ×三人で、評価高いなあ、007なのになあ(失礼!)って驚いた記憶があります(興味を持った理由のひとつ。で、今に至ると)。
内容を掻い摘んでご紹介してみますね。

☆×4 息詰まる迫力、モーテンセンの虚無的な優しさがいい。

☆×4 主軸俳優三人が持ち味を活かした好演。

☆×5 裏社会の謎が一枚ずつ剥がされるスリル。傑作。沈着なペースが効果的。

☆×5 残酷で情愛深い脚本や演出が期待を裏切らない。大人の男の全裸に見惚れた。

☆×5 ヴィゴ熱演。クローネンバーグ監督は巨匠の仲間入り。


プロの文筆家っていうのは、やっぱり的確な言葉を選んで文章を紡ぐものだと感心。
上の引用は実際の2/3くらいに詰めたものだけど、私があんなに長々と書いた記事の何倍も、映画の内容と素晴しさを端的に表現してるよね。
さあ、この記事を読んだ貴方!「イースタン・プロミス」を観に行きたくなったでしょ?ねっ?ねっ?

イースタン・プロミス関連情報

    2008.05.30 Friday| 23:58 |
マメでない&情報収集力に欠けてる(=スパイにはなれない)管理人の能力不足のせいで、最新情報!と謳った記事はほとんどお届け出来ていないうちのブログ。
珍しくも、「イースタン・プロミス」の関連情報をいくつかご案内いたします。皆様、もうとっくのとうにご存知かもだけど、心意気だけは買ってくださいな。

先ずは、先日の試写会の際に配られたチラシから。感想記事書いた際に興奮しすぎてたらしく、すっかりご紹介するのを忘れておりました。

ヴィゴ キャンペーン実施@シャンテシネ、シネ・リーブル池袋

初日プレゼント
 公開初日限定で、ご来場の方に「麗し」のヴィゴ・モーテンセン生写真プレゼント!
ヴィゴの魅力満載!「ここでしか見られない」未公開シーンパネル展開催
 シャンテシネ : 第一弾 6/21(土)〜6/27(金)、第二弾 6/28(土)〜7/4(金)
 シネ・リーブル池袋 : 第一弾 6/7(土)〜6/20(金)、第二弾 6/21(土)〜7/4(金)
ヴィゴ・モーテンセン タトゥー生写真プレゼント
 7/5(土)初回上映回にご来場の方限定で、未公開生写真をプレゼント

「麗し」は私が付け加えたんじゃないよー。チラシにそうなってた。そりゃあ、さぞや麗しい写真なんだろうねえ。いいなあ。
手作り感満載の宣伝企画って感じで、ちょっと微笑ましい。限られた予算で頑張ったんだろうな、日活広報部。
都内で見る予定の方は是非初日に出向いて、「麗し」(しつこい)のヴィゴ生写真をゲットだ!
私は近場のシネコンで観ることになると思うの…生写真プレゼントは魅力っちゃあ魅力なんだけど、そのためにわざわざ都内まで出掛けるのがメンドイ。
うーん、でも、未公開シーンパネル展っていうのは興味あるなあ。どうしようかな。って言うか、109シネマズでは何にもやらないのか?


プレゼントキャンペーンも実施中。総額100万円相当の豪華プレゼントですって!

特賞(1名) ジャガー・ルクルトの腕時計(ニコライ着用と同じモデル)
A賞(10名) タトゥーをあしらったコラボTシャツ
B賞(100名) プレミアムウォッカ、スミノフアイスほかの6本セット


公式サイトから応募出来ますので、皆様奮ってご応募ください。
私?ええ、夢は大きく特賞に応募してみましたー。


続いて公式サイトの更新情報。トレーラーがやっと公開されたよ。
劇中の結構肝心な部分が写るので、ネタバレは絶対にいやん!という主義の方は観ないほうがいいかも。もっとも、そういう方はそもそもウチのブログには来ないだろうけど。
ヴィゴが素敵に格好良いシーン多数(煙草を舌でジュッ!が無かったのはちょいと残念)、サウナでのファイトシーンもギリギリのところまで写ります。
その他、グロめの映像も含まれますのでご注意ください。

壁紙の配布も始まりました。トップページのENTERから入ってDownloadのところにあります。
ずっとComing Soonだったのでどれほど凝った壁紙を用意してくれるのかと思ったら…普通に劇中のワンカットだったよ。
日活さん、ちと、仕事が遅いんでないかい?
もう一枚、後日アップされるらしいんだけど、Coming SoonがCOMNG SOONになってる…大丈夫か?日活。
Iが抜けてる=愛が抜けてる…くうぉらあー!!(怒)

「イースタン・プロミス」試写を観て

    2008.05.26 Monday| 12:03 |
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、カテゴリーに「イースタン・プロミス」が追加されましたよ。
「イースタン・プロミス」およびヴィゴ関連で検索して訪問なさった方がかなり見受けられるのと、自分自身が判りやすいようにとの思惑。

と云うことでお待たせしたかもしてないかも、「イースタン・プロミス」の感想です。
以前に書いたUS版DVD「Eastern Promises」鑑賞記とかぶる部分がかなりあるかと思いますが、ご容赦ください。例によってネタバレだらけなので、こちらも併せてご了承のほどお願いいたします。


「イースタン・プロミス」(2007年、イギリス・カナダ)

イギリス、ロンドン。アンナが勤める病院に妊娠中のロシア人少女が運び込まれた。少女は出産ののちに息を引き取ってしまい、アンナは少女が遺した日記を頼りにその身元を割り出そうとする。手がかりをたどるうち、アンナはロシアン・マフィアの運転手ニコライと出会う。
やがて、日記を通じて「イースタン・プロミス」=人身売買の秘密が明らかになる。秘密を知った彼女に深入りをしないよう忠告するニコライと、彼のやさしさに図らずも惹かれていくアンナ。
ニコライの持つ秘密とは?
日記が示す犯罪の行方は?
ニコライとアンナの運命はいつしか絡み合っていく…。〜「イースタン・プロミス」オフィシャルサイトよりストーリー抜粋。


やっと日本語字幕付きで鑑賞できました。いやあ、字幕っていいね!ストーリーがすいすいと頭に入るね!
オフィシャルサイトで確認はしてあったのですが、どうやら、英語字幕を解読し書き起こしたストーリーに決定的な間違いや解釈違いは無かった模様です。ああ、良かった。
なので、上記より詳しいストーリーをお知りになりたい方は、少々僭越ですが以前に私が書いた記事をばどうぞ。

今回あらためて思ったのですが、この映画、ストーリー的に物凄く難解だったり予想外な展開が起こるってことはあまりなくて、ストーリーだけを単純に取り上げるならむしろ非常に判りやすい物語なのではないかと。
最初に事件が勃発した時点である程度展開は予想できるし、実はニコライは…という物語中の重要箇所についても、今回、日本語字幕付きで観たらちゃんと伏線が張ってあったし。
しかし、ストーリーが判りやすいからといって作品の価値が下がるなんてことは全く無い!と私は断言したい。いえね、会場でちょっとばかりそんな声が聞こえてきたのですよ。「二時間ドラマみたいでありがちだよね〜」みたいな。ぷんすか。ぶー
「イースタン・プロミス」はミステリー映画ではないのはもちろんだけど、ジャンル分けされてるようなサスペンス映画ともちょっと違う。都市の闇、閉塞空間、暴力による支配、犯罪、絶望、裏切り、生と死を圧倒的な迫力で描き出したこの映画には、むしろ昔ながらのフィルムノワールの匂いが濃密に漂っています(※フィルムノワールとは、アメリカで40年代〜50年代、フランスで70年頃まで製作された虚無的で退廃的な内容の犯罪映画の総称)。
そしてこの映画では、暴力や絶望と同時に様々な愛の形が描かれています。恋情、親子愛、肉親や同胞愛、生まれ育った土地への愛着。愛に突き動かされ振り回される人間の哀れな姿が、陰陽のくっきりとした印象的な映像の中に浮かび上がります。
驚くべきは、作品中、一瞬たりとも無駄なシーンやエピソードが無いこと。冗長と感じる部分なんてある訳も無く、物語がだれる瞬間なんてありゃしない。
かと言って、所謂ジェットコースタードラマのように、息も付かせぬ怒涛の展開で観客を振り回すという映画でもありません。
取り沙汰されているように暴力描写はかなり激しいですし、例のサウナでのファイトシーンは未だかつて観たことが無いほどに強烈です。しかし物語自体はむしろ淡々と静かに進んでいくのです。
その不思議な静けさゆえにこの映画の中で描かれる暴力や犯罪はより恐ろしくリアルで、癖の強い登場人物たちそれぞれが抱えた苦悩、悲しみや切なさがより際立って感じられます。
100分という上映時間は最近の映画としてはむしろ短い部類ですが、それは、脚本を練りに練り、役者の演技と演出から余分なものを完全に削除し、そして撮影されたフィルムを完璧なまでに研ぎ澄まし編集した成果だと思う。
興味本位の犯罪映画でもなければストーリーを追いかけて楽しめば良いエンターティメントでもない、観客の心の深い部分に何事かを刻み付けることの出来る特別な映画作品。「イースタン・プロミス」は、そういった映画として正しく仕上がっています。

先の記事にも書いたのですが、確かに「イースタン・プロミス」の中で描かれる殺人シーンは、これでもかというくらいに生々しくも残酷です。
登場人物たちが振りかざす凶器によって、人間の身体は突かれ切り裂かれ血を流し命を絶たれます。その描写はおぞましく、例えばゲームの中でゾンビやモンスターを撃ち殺すような爽快感なぞ全く無く、真の暴力の恐ろしさだけを感じさせられます。
観客が不愉快に感じる映像を作りたかった、と監督は語ったそうです。
その不愉快さはリアリティの故。暴力的な意図により人間の肉体が簡単に壊されてしまうこと、そしてあっさりと命が奪い取られてしまうことの恐怖を喚起された故。この映画は強烈に暴力を描きながらも、暴力礼賛とはむしろ正反対に位置するものなのではないでしょうか。

サウナでのファイトシーンについては、以前に詳しく&熱っぽく書いておりまして、また書こうと思ったらエンドレスで繰り返すだけになっちゃうので、今回の記事では割愛。ご興味ある方はこちらから以前の記事をどうぞ。
ただ、大画面で観るヴィゴの演技は壮絶の一言で、とにかく感嘆するばかりだったことは敢えて付け加えておきます。
ありふれた言い方で恐縮ですが、ヴィゴ・モーテンセンという俳優の凄まじいまでの役者魂、情熱に裏付けられた演技力、心身両面の徹底した自己鍛錬をこれでもか!とばかりに見せ付けられた気がしました。何度もしつこく書きますが、このシーンのあまりの迫力は下世話な興味関心を水平線の彼方に吹っ飛ばすほど。
数分感のファイトシーン、たまに、「ひっ…!」っという小さな声が聞こえてくる以外は(主に男性でしたねえ)、場内はまさに水を打ったような静けさでした。

そしてニコライは最後まで、謎の男でした。
彼が真に意図したこと望んだことは何だったのか。何に心を捧げていたのか、誰を愛していたのか。ラストシーンでのニコライは、その中のどれか一つでも手に入れることが出来たのだろうか。
ニコライは最後まで、二重三重に隠された感情と真実を読み取らせようとはしませんでした。そして、答えを明確にしないまま、静かに物語は終わるのです。
観客に深い余韻を残して。


日本語の字幕のお蔭で、これまで曖昧だったりよく判らなかった部分がいろいろと判明したので、自分の覚書的に記述させていただきます。
…ネタバレすぎるほどにネタバレなので、ご注意!

その1.ステファンは何故、最初にタチアナの日記を翻訳してくれなかったのか?
ニコライが登場しないシーンだと字幕解読の根性が薄れるんですよねー(おい)。
DVDで観た時はここがイマイチ判りにくくて、作品中唯一と言っていい、物語を展開させるためのご都合主義かと思ってしまっておりました。
つまり、ここでステファンが翻訳してアンナに日記の内容を教えていたら、アンナがロシアンマフィアのボス・セミヨンの下を訪ねるという展開にならないから。
…ごめんなさい!監督&脚本の方。そんな安易なストーリーにする訳が無いよね。
ステファン伯父さんは内容を読んだ上で、この少女の一件がロシアンマフィア絡みであり、一般人であるアンナが関るのは非常に拙いと判断したのでした。秘密は知ってしまってから隠蔽するよりも、知らないままのほうが安全だからね。
それと亡くなった少女の名誉を守るという意図もあったようです。彼女の秘密を白日の下に曝け出すようなことをせず、秘密は棺に入れて焼いてしまったほうが良いという彼なりの思いやりだったようです。

その2.娼婦の館でのキリル
ニコライに少女を抱くことを強制したのは、てっきり、お父さん=セミヨンにそうしろって云われたからだと思ってたよ。どうやら、キリル自身の判断だったらしい。
ニコライが同性愛者でないことをセミヨンに説明するためって言い張ってたけど…うーん、どうやらそれだけでもなさそうな…(自粛)。屈折した心理が伺えました。

その3.娼婦の館でのニコライ
キリルに強制されて少女を抱いたニコライは、事後、少女に名前と出身地を聞き出し、「まだ死ぬな」と告げます。
ここで彼女のファミリーネームを聞き出すことになんの意味があるのか、例えば、名前で何か彼女のバックボーンが判るとかなのかな?などと思っていたのです。
字幕を見て詳細が判明、と言うか、やっと気づいた。
その後、この少女は警察の手で娼館から助け出されていたのでした。キリルがニコライにぼやくシーンがあるんだけど、いきなり警察が押し入ってきて彼女を呼びだし連れ去ったとのこと。連れ出すために、名前や出身地を把握しておく必要があったわけだね、多分。家出人捜索とか、補導とか、身柄を確保するための名目を立てやすいのかもしれない。

その4.赤ん坊の父親

タチアナに乱暴してレイプしたのは、キリルとセミヨンの二人がかりだと思ってた…。なので、赤ん坊の父親はセミヨンってどうして断定出来るんだ?キリルかもしれないじゃないか?とか考えていたんだけど、これもやっと判明。
キリルはタチアナをレイプしようとしたんだけど出来なくて(女性を抱けないってことか?)、それで怒って、彼女を殴る蹴るしたらしい。要するに八つ当たり。
で、騒ぎを聞きつけたセミヨンが見本でも見せようとしたのか(そういう字幕は無かったけど、意図としてはそういうことだと思う)、タチアナをレイプしたと。
なので、タチアナの生んだ赤ん坊の父親はセミヨンでしかありえない、そういうことらしい。

その5.ニコライを巡るセミヨンとキリル
セミヨンが息子キリルの身代わりとしてニコライを陥れようとしたことについて、キリルがどう考えていたか。
DVDで観た時は、終盤の川辺でのシーンになって初めてその件について語ったと思っていたんですね。
「パパがコーリャ(ニコライの愛称)にそんなことをしたって、自分は全然知らなかったんだ」云々。
なので、あんなにコーリャ、コーリャって懐いてた癖にやっぱりパパには一切逆らえないのね、この腑抜けー!とか考えてたのです。
でも、実際にはその前の段階で父親を問い詰めて親子喧嘩しておりました。風船を作りながら姪っ子(?)と戯れるシーンでそんなこと話してたよ。
そりゃそうだよね。そうじゃなきゃ、あまりにもキリルが不甲斐なさ過ぎる父親に従順過ぎる。川辺でニコライに口説かれ、パパではなくニコライの手を取ることに決めたのがあっさり唐突過ぎる。
うん、納得。



最後まで解けない謎は他にも沢山あるのです。
例えば、ニコライが本当の本当は何者だったのか。潜入捜査官なのは確かだけど、彼が組織幹部の前で語った自らの来歴が全て嘘だったとは思えない部分がある。それは例えば、全身に彫られたあれだけの刺青の存在。
ヴィゴが作った裏設定はあるらしいけど、映画の中では一切語られないのですよ。
それとすごく気になったのが、ニコライがずっと手遊びするように持ち歩いていたブレスレット状のもの。タイガーアイか何かの石を繋いだブレスレットに見えるんだけど、ずっと、カチャッ、カチャッて弄ってる。
映画の中では誰も言及しないし、特にそれを強調する映像がある訳でも無いんだけど、ラストシーンまでずっと、カチャッ、カチャッ…。
語られなかったニコライの過去に関係している物であることは確かなんだけど。気になるー、気になるー(ジタバタ)。
やっぱり、続編期待!かなあ?

試写会に行ってきた!

    2008.05.23 Friday| 23:59 |
行ってきましたよっ!「イースタン・プロミス」試写会!!
昨晩のうちに報告したかったんですが、興奮しすぎで気力体力使い果たし、心身共にぐったりで文字書きが出来ず…すみません。

では、さて。
いざ出陣の当日。火曜水曜としゃかりきになって仕事をしたお蔭で思ったよりも早く仕事を切り上げることが出来、3時過ぎには有楽町に辿り着くことが出来ました。
先ずは日比谷シャンテに向かい、「イースタン・プロミス」のチラシをゲット。公開後は地元近くのシネコンで観るつもりなんだけど、あちらでは前売りもチラシ配布もまだなのです。
有楽町・銀座方面に来るのは昨年暮にショーンの「ヒッチャー」を観に来て以来だし、時間的にはまだ余裕があるのでウィンドウーショッピングと洒落こんでも良かったんだけど、私ってば気持ちの余裕が全く無い。
そわそわ、そわそわ、そわそわ、お洋服を見ても雑貨やアクセサリーを見てもなーんにも目が入らないのが明々白々なので、諦めてちょっとだけお茶をして。
まだ早いだろうとは思いつつも下見とばかりに会場入口に赴いたのが、5時過ぎのこと。
既に20人前後の方が並んでらっしゃいました。は、早くから並ぶんだね、結構。
もう、この場を離れる気がしません。いいや!並んじゃえ!
判断的には間違ってはおらず、5時半を回ったあたりから続々と人が詰め掛けてくる。
平日のこの時間ということもあるのか、女性が圧倒的に多い。ヴィゴ関連の記事の切り抜きを見せ合ってる方もいるし、ヴィゴの今後の予定や過去作について話している方もいる。あっちこっちから聞こえてくる、ヴィゴ、ヴィゴの声。
そうかー、みんなヴィゴのファンなんだなあ、とシミジミするわたくし(何を今更)。普段の生活では周囲に洋画ファンがほとんど居ない寂しい一人っ子ファン(?)なもので、なんだかとっても新鮮な気分です。
その後、来場者は続々と増えていきます。会場整理の係員の方の指示に従い、お行儀良く列になって移動。
それでもってまた暫し待たされましたが、周囲から聞こえてくる様々なヴィゴ情報に聞き耳頭巾をしたりしてるうちにようやく6時半となり、さあ、開場です!


こちらは入口で配られていたチラシ。B4サイズ半折りです。シャンテシネで貰ってきたチラシはB5サイズだったので、ちょっとだけ得した気分。
映画館チラシには無かった有名人の感想コメントや、解説などが掲載されてました。

1時間も並んで待った甲斐があり、まあまあ観やすい列の中央部の席を確保出来ました。
開場の有楽町朝日ホールは映画館ではないので、スクリーンがかなり前方にあるのです。座席があって舞台があって、その奥にスクリーンという配置。
そのため映画館とは違ってかなり前方の席でも観にくいことはなく、むしろ前であればあるほど良いのだろうけれども、ここに一つ問題が。
最前列から8〜9列目までは平らな場所に席が設置されているのです。で、私ってばチビッ子。背が低いってことは座高も低く、平場の席に座って前列に男性に座られたら…見えないのー(泣)。昔、舞台とか観に行ってよくあったんですよ、ぐっすん。
仕方なく、階段状になっている少し後方の席を選んで着席したような次第。


舞台とスクリーンの配置はこんな感じでした。有楽町朝日ホールのサイトによると、座席数は700席超とのこと。

客層は女性と男性の割合が9:1くらい。女性客の多くはやはりヴィゴファンという感じで、年齢層は20代後半から50代くらいでしょうか。
60代以上、中には70代以上に見える方も居て、「大丈夫かあ?」とちょっぴり心配したりして。だってねえ、流血シーンとか結構厳しいよ?
男性客はと云うと、女性に連れられてきた風なスーツ姿のサラリーマンがチラホラ、いかにも映画好き!っていう感じのラフな格好の20代から30代、それとクローネンバーグ監督のファンか洋画マニアという雰囲気の年配のおじ様もいらっしゃいました。
普段、シネコンに映画を観に行った時とは大分雰囲気が違います。それぞれのワクドキ感が互いに伝染しあって高めあって、会場全体に期待感と興奮が漲っている感じ。試写会って普通こんな感じなんですかねえ?
上映は7時からだったのですがその時間までにはほぼ席が埋まる、満員の大盛況でした。
そしていよいよ、上映時間です。上映開始のアナウンスによって、ざわめいていた場内がまるで水を打ったように静まります。
あっ、この感じってむしろ舞台やコンサートが始まる前みたい。そんな風に思いました。

上映時間は100分でした。
DVDでは既に何度も観ているのに、瞬きするのも惜しいくらい必死でスクリーンを見つめました。自分でも呆れるほどに画面に集中しました。初めて観るような気分で映画世界に没頭しました。
観終わってしばらく動けませんでした。喉が詰まったようになって、ちょっとの間は口も聞けなかったほど。
濃密で幸せな(幸せにはほど遠い内容の映画だけれど)100分でした。


エンドロールが流れ出した瞬間に立ち上がる人が結構多かった。個人的にはそこまで含めて映画作品だと思っているので(だから、どんなに長いエンドロールでも毎回全部観ます)、ちょっと残念。
会場がビルの11階ということもあってエレベーターが混むのを嫌う人もいるだろうし、早く場所を移して濃ゆい会話を楽しみたい人もいるだろうし、まあ、しょうがないけど。
それとどうやら、かなり遠方から来場した人も多かったようなのです。
後ろの席の方々なんて、帰りの新幹線の時間がどうのなんて話してたし(聞き耳立ててたんじゃないよ!聞こえちゃったん…)。現時点で上映未決定の地方在住だけど、どうしてもこの映画を観たい!と思ってて、そしたら運良く試写会が当ったので上京決行!といったところでしょうか。

帰りの電車は運良く座ることが出来ました。
私は乗り物に弱くって、と言っても酔うわけではなく、眠ってしまう悪癖があるのです。電車だろうが車だろうが座ったが最後ほぼ100%、条件反射のように眠りこけてしまうのですが、昨日は全く眠りませんでした。
睡眠不足だし疲れてもいたし普通なら絶対眠っちゃうはずなのに、もう、アドレナリンが出まくりだったんだと思う。眠るどころではなく、頭の中は観ててきたばかりの「イースタン・プロミス」とヴィゴのことで一杯。
帰宅後も頭がほどけず、眠れず、朝方の4時近くまで、ネットの海を彷徨っておりました。
次に、スクリーンでニコライに逢えるのは6月14日。それまでは、自宅のテレビ画面でちまちまデート(?)を楽しむことにいたしましょう。


えーと。毎度毎度長くて済みません。
映画自体の感想は、明日またあらためて!(←殴)


おまけー。

日比谷シャンテ前のゴジラ像。東宝と云えば、やっぱりゴジラ!私、実は怪獣映画が大好きです。

もういっちょ!

ブラブラしてる時に見つけた、小悪魔くん。某画廊の看板に引っ付いてた。こっち見てるー(笑)。

当った!

    2008.05.20 Tuesday| 00:58 |
あた、あた、あた、当ったよ!(アタフタ)えっ?何が当たったかって?それはね
「イースタン・プロミス」の試写会が当ったんですよ!
うわーいっ♪嬉しいー!!本当に本気で嬉しいー!!
あんまりマメじゃないので普段はそれほど情報収集するほうじゃないんですが、今回の試写会はかなり真剣に調べ、且つ、必死で応募したのです。その甲斐があったよ。神様はみってるーっ!
当るもんなんだねえ…今年の運をこれで使い切っちゃってたりして。あ、イカンイカン、そんなこと言うと言霊が。

ところで。こういう試写会っていうのは、座席は決まっているものなのでしょうか?
例えば、応募先ごとに枠と云うか割り当てがあって、当選者はその中のどこかに座らされるものなのか、それとも、早い者勝ちの自由席なのか。
当選連絡がハガキや封書ではなく、メールで連絡が来る方式だったのですよ。当日受付で、ちょっとしたやりとりをしてチケットを貰うといういう形なものだから、余計に詳細が判らない。
実を申しますと、わたくし、映画の試写会に行くのって人生二度目。
一度目は以前に勤めていた会社の関係でのご招待だったので、実に優雅なものでした。試写会会場の支配人さんにご挨拶したりなんかして、お飲物なんていただいちゃったりして。
だから、この時の経験は全く参考にならないんだよね。
自分で応募して参加する試写会は、応募したこと自体も初めてなので勝手が全然判んない。
いずれにせよ、早めに会場に到着したほうがいいのかなあ。どなたか、試写会参加経験のある方がいらっしゃったら、教えてくださいませ。


そう言えば、友人がこんな記事があったと教えてくれました(Fさん、ありがとう!)。5月13日付の記事なので、ご存知の方もいらっしゃるかもですが。

R−18効果?銀幕で無修正“モロ出し”

内容は読んでいただければ判る通りなんですが。ま、スポニチだからね。ソコばかり、強調した記事内容でございます。
最初読んだ時はねえ、なんなんだよ!この記事!ってぷんすかしたんだけど。考えてみれば、内容がどうあれ取り上げてくれるだけで御の字かなと。
興味本位でも構わないから映画館に足を運んでくれる人が増えれば、上映期間も延びるだろうし、全国の上映館も増えるだろうし。
ヴィゴの日本での知名度については、映画ファンの間では有名で一部には熱狂的人気があるとは云え、一般的にはまだそれほど知れ渡っている訳ではないと思う。今、こんな風にブログを書いている私だって、たった1年半前までは名前も知らなかったんだもん。
「イースタン・プロミス」という映画自体も、ほっといてもメディアがバンバン取り上げてくれるような映画ではない。何故だか知らねど、賞レースも作品賞にはノミネートすらほとんど引っ掛からなかったくらいだし。DVDで観た人間としては、各賞審査員に見る眼が無いとしか思えないけどね!。
なのでこの際、例え下世話な興味だろうが話題として取り上げてくれるだけでありがたいという方向に、考え方をチェンジした次第。
「ライラの冒険/黄金の羅針盤」の時(例の「ラララライラ体操」の一件)とはエライ違いだな!と思われるかもしれないけど、あちらは思いっきり宣伝にお金を掛けられる大作だからね、こっち=「イースタン・プロミス」はそうじゃないからね、仕方ないよね!
…と、ご都合主義な私でございます。

そうか、そういう考え方もあるのか、と思ったのは、R18指定となったお蔭でボカシ無しの無修正上映が可能になったという点。
私は、R18になっちゃうと上映館が少なくなるじゃないか!って文句を言っていたのですが、考えてみれば確かにそうだよね。
R18ボカシ無しか、R15ボカシまくりか、どっちか選べって言われたら、そりゃあ、R18でもボカシ無しのほうが良いに決まってる。
下世話な意味じゃなくて(あのファイトシーンを目の当たりにしたら下世話な興味はまるっと吹っ飛びます)、ボカシだらけの見苦しい画面にされたら、作品の価値が低くなってしまいかねないもの。
バンザイ!R18、よくやった日活!

「イースタン・プロミス」公開日ようやく決定!

    2008.05.17 Saturday| 23:37 |
きゃー!きゃー!きゃー!大変、大変!!
「イースタン・プロミス」公開日がやっと決定したみたいですよ!!!
公式サイトではまだ6月全国公開のまんまなんですが、109シネマズのサイトの近日公開作品のページに掲載されておりましたー!

109シネマズはこちら>>>

昨晩の段階ではまだだったので(←毎日、確認しにいってた人)、どうやら今日の昼の間に更新された模様。
6月14日、6月14日、6月14日、うふふふふ…。呪文唱えているみたいで我ながら若干気持ち悪いのですが、ご容赦ください。だって、楽しみすぎて頭がどうにかなりそうなんだもん。
だって、だって、あのニコライに、やっとスクリーンで会えるんだよ!
今からちゃんと日程を調整して、体調も整えて、万全の準備をせねば。日にちが迫ってきたら、座席の予約も忘れないようにせねば!
あああ、いろいろと忙しくて大変だぞっ!(実際には脳内がバタバタしてるだけと思われます…)


左はボスの息子キリル、右がニコライですよん♪

公式サイトがあまりにも更新されないのでこのところトップページと「THEATERS」しか開いてなかったんだけど、何時の間にやら、「ABOUT THE MOVIE」と云うページが出来ておりました。
内容は作品解説と簡単なストーリー解説。読んでみたら、以前、必死になって英語字幕と闘った内容と大きくは違ってなかったようで、一安心。
ブログ記事で三回にも渉って取り上げておいて、内容全然違いましたじゃ、いくらなんでも格好つかないもんねえ。良かったー。
以前の記事は以下からどうぞ↓

◆「Eastern Promises」その1〜先ずはストーリー解説
◆「Eastern Promises」その2〜美しく危険な肉体
◆「Eastern Promises」その3〜謎の男とその行く末
※ネタバレだらけなので、公開前にストーリーを知りたくないという方はお読みにならないよう、お願いいたします。

一人で大騒ぎ&大盛り上がりでまことに申し訳無いんですが、管理人、それほどまでに公開を心待ちにしていたということで、ご理解ご容赦ください。
映画の公開がここまで楽しみだなんて、本当に掛け値無しで生まれて初めてです。
邦題が決定したばかりの「007/慰めの報酬」の公開時には同じくらいの大騒ぎするとは思うけど、今、この時点では頭の中は「イースタン・プロミス」のことで一杯。
多分、6月14日以降暫らくの間、私の休日はもちろんのことプライベートのほとんどは「イースタン・プロミス」に捧げられることになるでしょう。ああ、あと一ヶ月!

あ。そうだ、そうだ。
6月14日公開が確認出来たのは、関東地区の109シネマズ2館とシネ・リーブル池袋の合わせて3館のみです。関東地区も他の映画館では未発表だったりしますので、ご了承ください。
関西は関東地区と同様6月公開になっておりますが、他の地区は大分遅れるようです。中部地区は晩夏から秋、東北や中国四国地区は秋の公開になっておりました。まことに残念。
全国一斉公開だったら、日本中のヴィゴファンの方、クローネンバーグファンの方、洋画ファンの方、ウチのブログに遊びに来てくださってる方と一緒に、「イースタン・プロミス」をスクリーンで観る喜びに浸れるのに。同じ時にニコライに逢って、共にニコライを語れるのに。
兎にも角にも、あと一ヶ月、あと一ヶ月…。

6月公開決定!「イースタン・プロミス」

    2008.04.29 Tuesday| 23:50 |
ゴールデンウィーク。それなあに?食べ物?それって美味しい?
へへーんだっ!私にはGWなんて関係無いんだい!ここ10年、連休もばっちり仕事なんだい!!
…と云うことで、本日も通常通り仕事に従事していたわたくしでございます。
でもまあせっかくの黄金週間、せっかくだから何かそれっぽい話題と思ったのですが、私は相変わらずの映画三昧。仕事と日常生活に必要な最低限以外の脳内のほとんど全てを、映画と映画俳優が占拠しております。
今の最大の関心事と言えば、1に「クォンタム・オブ・ソラス」の撮影進捗状況、2にマチュー・アマルリック出演作未見分について、そして3に「イースタン・プロミス」の公開について!
〜ちなみに、記載順には関心の大きさ度合いは関係ありませんのでー。ほぼ、同列。

このところバタバタしてて公式サイトをチェックしていなかったのですが、明確では無いながら公開日程がほぼ決まった模様です。



掲載画像だと切れちゃってるんだけど、6月全国ロードショー ですって!
よくよく見たら、キャッチコピーも変わってます。
以前は「ここでしか生きられない」という文章で、ニコライ視点(多分)だったのですが、新しく「果たすべき約束がある。たとえ、あなたが何者であっても―」という文章に変わっていました。
これは、アンナ視点なのかしらね?
まことに残念ながら、上映館は増えていません。
多分、地方の映画館についてはあらたに決定している場所があるんだろうけれども(ゴメン、把握してない)、首都圏は以前のまんまで日比谷シャンテシネとシネ・リーブル池袋、それと109シネマズのMM横浜と川崎の4館のみ。
うーん、東宝系では上映してくれないのかなあ。シャンテ・シネは東宝系なんだから、どうせならTOHOシネマズで上映してくれると個人的には非常にありがたいんだけど。毎週通っちゃうんだけど。完全に、自分の都合しか考えてないけど。
ちなみにですね、オスカーでヴィゴと主演男優賞を争った他の4人の出演作は全て、TOHOシネマズで上映してるんですよ?
なんで、ヴィゴのだけ上映しないのさ?!TOHOシネマズのイケズ!!
いや、まだ判んないよ?ギリギリまで私は希望を捨てないぞ!オーッ!(若干意味不明)


「イースタン・プロミス」撮影風景〜クローネンバーグ監督とヴィゴ。
ヴィゴのねえ、首から肩のラインが綺麗なんだよね。



「イースタン・プロミス」日本公式サイトオープン!

    2008.03.12 Wednesday| 01:36 |
一週間のご無沙汰です。えっと、ひい・ふう・み…一週間どころか9日ぶりではないか!まことにもって失礼いたしました!!
サボっていた訳ではなくてですね、花粉症だったり来客だったり偏頭痛だったりで(あちこちで言い訳書きまくり)、どうにもこうにもだったのでした。
やっとこすっとこ回復したのですが、あまりにもブログの間が開き過ぎちゃって、書くという行為のカンが鈍ってしまったようで。
うーんと、うーんと、いつもどんな風に書いてたっけ?
まあ今日のところはリハビリと云うことで、映画感想ではなく諸々のニュースをつらつらと綴ってみます。


先ずは…ヴィゴ・モーテンセン主演映画「Eastern Promises」あらため「イースタン・プロミス」の日本公式サイトがオープンしました!

「イースタン・プロミス」公式サイト

昨年暮れ頃、どうやら日活が配給権を買ったらしいとの情報が流れたにも関らず日活さんってばなかなか正式に発表してくれなくて、直営サイトに地味ーに情報が上がったのが1月のことだったかな。よくよく注意してチェックしてないと気付かないような、隅っこのページでした。
アカデミー賞ノミネートと発表を待ってるんだろうなくらいの予測はついてたけど、賞レースの決着が付いたからなのか、日活さんの重たいお神輿がやっと上がったのがつい数日前のこと。

サイトトップページはこんな感じだよ!ドドンッ!



なかなか、格好よろしいです。
黒をベースにニコライ=ヴィゴの組んだ手の写真と、文字色は赤と白。ヘタに独自色を出してないのが良い。コピーも、シンプルでありながらニコライの置かれている状況と立場を端的に表していて、これまたなかなかよろしい。
まだフロントページとごくごく簡単な映画紹介のみだけど、公開が近づけば徐々にコンテンツも増えることでしょう。と云うか、増やしてください日活さん。
画像では切れちゃってますが、「初夏、全国ロードショー」となっておりました。…まだ、「初夏」なの?初夏って何時よー。
辞書で調べると(調べるな)、初夏とは夏のはじめ(当たり前)で、陰暦の四月を云うらしい。
で、陰暦を調べてみた(だから、調べなくていいから私)。
今年2008年の場合、陰暦の四月は新暦の5/5から6/3にあたるらしい。ってことは、ゴールデンウィーク明けの公開っていうことでよろしいんでしょうか?日活さん。
まあ、真面目に検証すれば、コールデンウィークには世間受けの良いハリウッド大作やらファミリー向けが公開されるだろうから、その後の公開ってことになるんだろうな。何せR-18だし。
あ、そうそう。書き忘れましたが、やっぱり案の定R-18指定となっちゃいましたよ。
指定の所以が残酷描写なのか暴力描写なのかそれともやっぱり全裸なのかは判りませんが、R-18になっちゃうと、動員は限られちゃうよね。当然ながら、上映館も少なくなるよね…予想はついていたけれど、ちょっとがっかり。
せめてR-15だったら、と思わないでもないのだけれども。
ちなみに、有名映画でR-15だったのは例えば以下の通り。

「バトル・ロワイアル」
「キル・ビル」
「座頭市(2003年)」
「ハンニバル・ライジング」
「愛の流刑地」
「ディパーテッド」

私は「キル・ビル」と「愛の流刑地」以外の4作は一応観た。
4作と比べて、「イースタン・プロミス」が際立って激しい内容とも思わないけどなあ。残酷描写は「ハンニバル〜」のほうが全然えげつないし、流血は「ディパーテッド」や「座頭市」のほうが激しい。
「イースタン・プロミス」はセックス描写はごく少ないんだけど、相手が未成年者だっていうのが拙いのか。それとやっぱり、一切包み隠さない全裸格闘シーン…の所為かしらね?
アカデミー賞各賞を受賞し、日本でも今週末から公開の「ノーカントリー」がR-15指定。週末に観に行く予定なので、しっかり検証しちゃうよ!

まあ、愚痴はほどほどにしておきましょう。
何はともあれ公開正式決定。都内まで出張らなきゃいけないかと半分覚悟してたのに比較的近場でも上映されるし、文句を言っては罰が当たる。
出来れば、もっと近くの○○シネマズで上映してくれたりすると、ありがたいんだけど…人間は欲が満たされると益々欲張りになる動物らしいです。


諸々ニュースのつもりが、全編「イースタン・プロミス」の話題になってしまった…あはは。

「Eastern Promises」その3〜謎の男とその行く末(加筆訂正済み)

    2008.01.18 Friday| 01:23 |
長々しくも連載(?)中の「Eastern Promises」の感想ですが。
いよいよ、怒涛のネタバレ攻撃となります。何度もしつこいようですが、ネタバレを避けたい方はお読みにならないようお願いいたします。
それと今更ではありますが、当ブログの管理人は自らの萌え衝動とものの勢いのみで文章を書いておりますため、以下におきましては世間で言うところの映画レビューとは程遠い、偏見と思い込みと妄想で形作られた文章が延々と綴られております。
今後、この作品を観る上での一助には、多分、全くならないと思いますので、その辺もあらかじめご了承くださいませ。



さて。巷間で話題の全裸格闘シーンですが。
凄いという話はネットで拾っておりましたが、正直、ここまで凄いとは思わなかった。ヴィゴの全裸♪などといったどうにも下世話な興味は(済みません、根が変態なもので)、実際に観たらぶっ飛んだ。
その場面でニコライが全裸であることの必然性も、全裸で闘うことの恐ろしさも、完璧なリアリズムを持って描かれていたのです。
80年代日本映画の如き、主演女優を取り敢えず脱がせば話題になるぞ的要素なぞ全く無いし(そもそもそんな訳は無いけど。大体ヴィゴは主演男優であって女優ではない)、映像的に拙い箇所が映らないよう上手いこと調整するなんていう姑息なこともやってない。
ニコライがサウナに連れて行かれるのは、キリルの身代わりに殺されるためです。
ファミリーへ正式加入した証として彫られた星のタトゥーは、キリルへの復讐に燃えるソイカの兄弟たちを騙しニコライをキリルと思わせるための目印だった。裸にならなけらばタトゥーの確認は出来ないから、ニコライを首尾良く人身御供にするために最も適した舞台としてサウナが選ばれた訳です。サウナに居る男が銃やナイフといった武器を携行していることはありえないから、反撃を封じて目的を果たしやすいという計算ももちろんあったでしょう。
そして全ては謀略者たちの意図した通りに展開します。…ニコライが生き残ってしまうこと以外は。
タオルだけを身につけたニコライが、サウナの中に座り込んでいます。そこに乱入する屈強な男たち。ナイフを振りかざす彼らに応戦するニコライの腰にタオルが巻いてあったら…嘘っぽいよね。
ヴィゴ自身がインタビューなどで話している通り、死闘の真っ只中で映倫的に都合良いようタオルが腰から落ちないなんてありえないもの。
空恐ろしいまでのリアルファイトです。武器はもちろん身に帯びる衣服一つ無い真っ裸のニコライが必死で闘う様子には、萌えだの全裸だのと云った下世話な興味関心など宇宙の彼方に吹っ飛ばす迫力がありました。
見えるか見えないかということでは、物凄く見えます。わたくし、映像においてここまではっきりくっきり棒状のものや球状のものを見たのは初めてです。人間の身体の中でもっとも際どいと言える部分もほとんど見えちゃってます。
でもね、痛々しいのよ。いくら段取りがあるって云ってもこの格好でこのハードなアクション、さぞやいろいろと痛くて大変だったろうなと思う。男性だったら簡単に想像が付くと思うけど、女性ならノーブラで全力疾走することを考えてみてください。…やだ、痛いし、辛い。
身体を覆う布一枚無いんだもの。いくら段取りがあっても、ちょっとしたタイミングのズレで相手の腕や足が当ったり、本物じゃないとは云ってもナイフが掠めたりしたら…。怖いよ、痛いよ。
ましてや、ここのアクションシーン、本当に激しくてリアルな描写なのです。「ハイ、敵の右ストレート来る、そしたら左腕で防御して右手を繰り出す、身体を反転させて横からの敵に蹴りを入れる〜」みたいな、振り付けめいた生易しいアクションなんかじゃ全然無いのです。
欧米のメディアにおいて、映画史に残る格闘シーンだっていう映画評があったらしいですが、本当にそう思う。観賞前、下世話な興味が無いとは言えなかった、いや、ありまくりだった自分に、真剣にダメ出ししたくなった。


暴力描写については既にいろいろと伝えられている映画ですが、前述のニコライ全裸格闘シーンのほかにも、強烈なシーンがあるのは多々あるのは事実です。
クローネンバーグ監督とヴィゴによる前作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」との大きな違いは、前作では凶器としての銃がクローズアップされていたのに対し、「Eastern Promises」では銃は一切出てこないこと。銃の替りに出てくる凶器=人間の身体を損壊させる道具は、刃物です。
冒頭のソイカ殺しでは理容店の剃刀が、死体の工作シーンではハサミが、そしてソイカ殺害の実行犯であるエクレム殺しと終盤のニコライ襲撃にはナイフが使用されます。
銃による殺人は死体の損傷こそ激しいのですが、手を下す側にとって銃を発砲することの物理的衝撃はあっても、人間を破壊するリアルな感覚は希薄なのではないかと思う。銃という存在に慣れた人間なら、それこそシューティングゲームのようにあっさり引き金を引くことが出来てしまうのではないかと。
一方で刃物による暴力行為には、皮膚を切り裂き肉を穿ち骨を断ち切るリアルな感覚が付いてまわる。刃物を振りかざし人を害しようとした時、その暴虐を成した手には被害者の身体の熱や弾力が伝わり、被害者が迸しらせる鮮血は確実に犯人をも汚すのです。
「Eastern Promises」で描かれる殺人シーンは4回だけ。思ったよりも全然少なく、人が無造作に次々と殺されるといったことはありません。ただ、その4回の殺人シーンの描き方はこれでもかというくらいに生々しく残酷です。
私は暴力描写や残酷描写にはかなり耐性がある口なのですが、それでも一瞬、「うっ…!」と思った瞬間があったくらい。
しかし、この映画におけるそれらの描写は暴力礼賛でもなければ、スキャンダラスで挑発的な意図を持って描かれているのでは決して無いと言い切れる。
暴力的な意図を持って傷つけようとすれば人間の肉体は簡単に壊れてしまうこと、そしてあっさりと命が奪い取られてしまうことの恐怖がむしろ強調されているのです。
シューティングゲームやホラー映画において人や怪物やエイリアンが簡単に倒れ殺され、主要人物の命以外はまるでモノであるかのように描かれているのに対し、「Eastern Promises」では人が傷つけられ殺されることの生々しい恐ろしさリアルに描くことによって、反暴力を表明しているのではないのかと思ったのでした。


ニコライは謎の男です。
キリルの運転手という立場なんだけど、それだけの男では無いのは、その肝の据わった行動(=ソイカの遺体の処理など)を見ていれば判る。
キリルが自分に向ける特別な感情については十分に判っていて、それを上手にあしらって利用しているように見えます。
かと言って、ひたすらに計算だけで動いているのでもなさそうな、人間味や優しさもチラチラと垣間見える。それは、売春婦の少女への態度や、アンナへ向ける密やかな気遣いにも十分伺える。
実はニコライにはもう一つの顔があって、映画のラスト近くで明かされます。
えーと、いいや、書いちゃえ!

ニコライはですね、実はスコットランドヤードの潜入捜査官だかスパイだかで、ロシアンマフィアの組織内に入り込んでいろいろと工作をしようとしていたんですね。
でも、映画の中ではその辺の経緯はほとんど説明されない。ヤードの担当官と少し話すシーンがあるだけなので、私が情報を拾いきれなかったということでも多分無いと思う。
ヴィゴ、どっかの違う映画でも(「ヤクザvsマフィア」)でも潜入捜査官をやってて、その事前工作のために刑務所に入ったりしてましたが、ロシアンマフィアの組織に入り込むって、そう簡単な事では無いと思う。と言うか、ちょっとやそっとでは入り込めるものではないと思うのです。「インフェナルアフェア」(もしくは「ディパーテッド」)じゃないけど、10年単位で計画しなければならないのではと(一応、文字を小さくしてみた)。


ああいった限られた同族意識の下に組織化された犯罪集団には、内輪の紹介者でも無ければ他所からは絶対に入れないだろうし、ましてやボスの息子の側近になるなんていうのは、よほど信頼されてしかも腕っこきでなければ無理だと思う。
まあ、周囲の信頼に替えてキリルの個人的執着があるし、腕っこきで度胸が据わっているのは実際にストーリーの中で証明されているのだけれども。

そして、あの全身に彫りこまれたタトゥー。

仮説その1.もともと犯罪者でもなんでもないけど、組織に入り込むために彫った(消えないよ…後でどうするの?)。
仮説その2.もともと犯罪歴があって、何らかの経緯でスコットランドヤードの手先になった。

うーん、どちらとも取れるんだよね。
セミヨンに正式なファミリーの一員になれと誘われたニコライは、躊躇無く承諾して星のタトゥーを入れます。サウナでの死闘の後、病院を訪ねてきたヤードの担当官にそのタトゥーを見せ、もう後には引けないっていうようなことを言うんだけど、それ以前に、その他にも既にタトゥーが沢山あるじゃないか!
やり過ぎだ手を引くべきだという担当官に対しニコライは、セミヨンをロシアンマフィアのボスの地位から追い落とし、キリルをボスの座に付けると宣言します。
そして実際にその通りにするんですね。
キリルはタチアナの赤ちゃんを殺すことが出来ず、そして自分の父親が自分が恋するニコライを陥れようとしたたことに傷つき涙を流します。そんなキリルにニコライは、「パパ(セミヨン)を取るか、それとも自分を取るか、決めろ」と詰め寄るのです。「俺たちはパートナーだ」と言いながら。
キリルはニコライの手を取ることを選択します。そしてニコライはアンナに赤ちゃんを渡し、別れを告げるのです。


ラストシーン。いつもセミヨンが座っていたレストランのソファに座るニコライの姿が画面に大写しになります。
ニコライが実権を握ったことを暗喩しているのは間違い無いけど、ニコライはこの後、どういう道を選ぶのか。そして、ニコライとキリルの関係はどうなっていくのか。
キリルを傀儡とし影でロシアンマフィアを牛耳る道を選んだのか、だとしたら、それは組織を壊滅に追いやるためなのか、それとも、必要悪としてコントロール下に置くためなのか。それとももしかして、自らが権力の座に付こうとしているのか。
ニコライは何も語らず、物語は終わりを告げます。
…続編の噂もあるとか無いとか。確かに、ニコライのその後の人生を知りたいと云う気持ちになるのは確かです。

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