大自然と馬と人間と「オーシャン・オブ・ファイヤー」

    2007.07.01 Sunday| 01:46 |
はい、ヴィゴ祭さくさく進めるよー。
第二夜は、「ロード・オブ・ザ・リング」後にヴィゴが初主演した作品です。実話を基にした、冒険アクション大作とのこと。



「オーシャン・オブ・ファイヤー」(2004年、アメリカ)

19世紀末、主人公フランク・T・ホプキンスは愛馬ヒダルゴと共に、いくつもの長距離耐久レースに優勝してきた。騎兵隊の伝令の仕事を辞しウェスタンショーに出演していたフランクに、アラブの族長から長距離レース出場の誘いがくる。
1000年の歴史を誇るそのレースとは、灼熱のアラビア砂漠4800劼鮟鎮任垢覯畊鵑覆發痢M浬鐇気靴ぅ▲薀崘呂里澆出場してきたそのレースに、外国人として初めて参戦するフランクと雑種馬ヒダルゴ。彼らの命と名誉を掛けた闘いがスタートする…。


先ず最初の一言。お馬さんが可愛いー!!
はい、そこの貴方(ビシッ)!ここでわたくしが、「ヴィゴが○○ー!」って叫ぶと思ったでしょ?○○のところは、「格好良い」でも「素敵」でも「色っぽい」でも、何なら「可愛い」でもいいけど。
いや、それも確かに叫びたいんだけど(どっちなんでい!)、やっぱり、お馬さんヒダルゴがめっちゃ可愛い!ホント可愛い!こんなに可愛いコなら私だって飼いたいよ!っていうくらいに可愛い!(←無理です)。
こんなに表情豊かな馬がいるの?っていうくらいに見事な演技をするんですよ、ヒダルゴ。調教師に指示された通りに単に動くとか走るとかじゃなくて、あきらかに演技してるの、ヒダルゴってば。

『まったくウチのフランクはだらしないなー』
『早く、早く、スタートするよ!』
『えっ?何か言った?(おとぼけしてる)』
『OK、相棒!万事了解!』

…アニメみたいに馬が吹替で喋ってるわけじゃないよ。でも、本当にそんな風にヒダルゴが話してるように見えるの、眼で表情で動きで語ってるの。
もちろん、そう見えるように調教師や監督やカメラさんが工夫した成果なんだろうけど、それを承知の上でもそう見えてくるんだから、凄いよヒダルゴ。
フランクとヒダルゴとの絆がまた素晴しいのです。
フランクがヒダルゴに触れている時、話しかける時、実に愛おしそうで、そしてヒダルゴがそれに応える様が本当に信頼しあっている感じで。二人が(厳密には一人と一頭が)一緒ならどこまでだって、それこそ地球の果てまででも楽々と駆けていけるんじゃないだろうか、そんな風に見えてくる。フランク=ヴィゴとヒダルゴとの信頼関係は、既に演技超えたものなのではないか、そう思えてしまうほどだった。

序盤は、割りと地味なお話だなーと思いつつ観ていたのです。
物語はアメリカ騎兵隊によるネイティブアメリカンの迫害という、悲しいエピソードから始まります。フランクとヒダルゴがレース参加のためにアラビアに渡ってからも、ヒダルゴが雑種馬でフランクが異国人であることから、アラブ人たちから誹謗されたりもします。
当時のアラブ社会における女性の地位の低さなどのエピソードも語られ、むしろ社会派映画、歴史映画のような展開。
ところが、いざレースが始まったら、地味だなんてとんでもない。灼熱のアラビア砂漠、大自然の驚異に脅かされながらその中を必死に駆けていく馬と人間の姿、白熱するレースの描写にどんどん魅きこまれてしまいました。
物語が進むにつれ、純血種の貴重なアラブ馬を巡る思惑と陰謀、複雑な人間模様も浮かび上がってきます。フランクは、一族の内紛のあげくに誘拐された族長の娘を奪還すべく悪漢との戦いに臨むのですが、その状況やアクションたるや「インディ・ジョーンズ」ばりで、まさにハラハラドキドキの冒険大作って感じ。
ヴィゴのアクションがね、これがまた格好良いのですよ。しなやかで力強くて、表面的でないリアルな雰囲気があるの。

フランクは実は、母がネイティブアメリカンなんですね。最初は、随分と無理がある設定だなと思ったの。金髪に淡いブルーアイというヴィゴの容貌で、アメリカ白人とネイティブアメリカンとのハーフって無理がありすぎる。
ところが不思議なことに、観ているうちに、そんな違和感が全然無くなっていくんですよ。
最初は白人にしか見えないフランクがヒダルゴと共にアラビア砂漠を駆け抜けていくうちに、それまで隠されていたネイティブアメリカンの血が透けてくるんです。過酷なレース環境と、より深くなっていくヒダルゴとの信頼関係の中で、フランク本来の魂の姿が浮かび上がってくると共に、フランク=ヴィゴの姿も変わって見えてくるのではないかと思いました。

今回に限ってネタバレはしないように書いているのですが、これだけは。
物語の最後、アメリカに戻ったフランクの成したこと。これが実に素晴しいのです。アメリカの広い大地を駆けていく美しい馬の姿に思わず感動…。
何よりキャラクターが魅力的、大自然の様々な情景をその厳しさも含め見事に映し出しているのも素晴しいし、物語としても本当に面白いです。そしてそれ以上に、決して諦めないことや信じること、信頼しあうことの大切さを朴訥なまでにストレートに描いていることがこの作品の素晴しい点だと思います。
それこそ、トゥシューズに画鋲を入れるレベルの判りやすい行動を取る悪漢が出てきたり、砂漠のレースなのにそんなに身軽な旅装でいいの?とか、不死身のお馬さん(!)とか多少のツッコミどころもありますが、そこはまあご愛嬌ということで。
ヴィゴにさしたる興味の無い方でも、馬や動物の好きなな方。砂漠の自然やアラブ文化、ネイティブアメリカンに関心のある方、そしてそれ以外の方にも是非とも観ていただきたい、秀逸な作品だと思います。

蛇足ですが。
自らの所有する馬を優勝させて、その賞品として純血アラブ馬の子種を取ることを目論んでいる英国女性が登場します。いかにも頭の良さそうなきつい感じの美女。
この英国女性がフランクを何かと誘惑するのです。当然ながら彼女にとってフランクは邪魔者なので、何とか排除したいんですね。お金やら肉体的誘惑やらで篭絡しようとするんですが、セクシーなムードになりながらもきっぱりと誘惑を拒むフランクがまた良いのよね。キス寸前のところで、すっと退くんだもん。あれはね、やられるね逆に。うん。
セクシーと云えば、この映画、ヴィゴ出演作としては珍しくキスシーンすら無い健全映画なのですが、ごく個人的な視点で非常に色っぽいと思うシーンがありまして。
フランクが族長の娘を誘惑したと誤解され、その罰として宮刑されることになります。要するに去勢されそうになるのですが、そもそも誤解だし大人しく切られる訳にはいかない。
足を開かせようとするのに抗って、太ももを必死で閉じようとするんだけど、その時の真剣な表情とジタバタしてる様が可愛いというか色っぽいというか…スミマセン、変態で。

コメント
>rinzuさん

大歓迎ですよ!コメントいただくと、読んでくださってるんだなーと実感できてシミジミ嬉しいです。

映画館でご覧になったんですね。私も、フランクとヒダルゴがアラビア砂漠を駆け抜けていく映像を大きいスクリーンで観たかったな(ファンになるのが遅すぎた自分が悪い)。

公開時の宣伝って、そんな感じだったんだ?
まあ、日本でのウケを狙うにはしょうがないのかもしれませんね。確かにそういうエンターティメント的要素を盛り込んであるのも確かだけど、単純に冒険活劇っていう風に云ってしまうには、内容や主題に深みがありすぎる。
ああ、確かにロードムービーでもあるよね。一般的に言う所のロードムービーに比べると壮大すぎるけど(笑)。何せ4800辧

ヴィゴ、プレゴにヒダルゴまで買い取っちゃったんだ!
演じる役柄だけでなく、共演者(?)にまで深く想い入れる人なんだねー。


す、すみません。また登場致しました。(^_^;)
私これ映画館に観に行って、さらにDVDも買っちゃいました。良い作品ですよねー。
でも宣伝の仕方が最悪で、バリバリ冒険活劇風なコピーが付いていて怒った記憶があります。(^_-)
主人公フランクが自己の魂のルーツを確認して、人生を再生させるまでを描く、一種のロード・ムービーですよね。

ラスト・シーンでは感動してホロリとしましたわ。
ヒダルゴの可愛かった事!!

ヴィゴは「ロード・・・」のブレゴを演じた馬も買い取ったのですが、このヒダルゴを演じたT・Jという馬も買い取っちゃったそうです。愛情が湧いて、撮影後も離れられなかったみたいですね。
  • rinzu
  • 2007/07/01 12:30 PM
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