復活!007!

    2012.12.04 Tuesday| 01:33 |
JUGEMテーマ:映画

お久し振りです…と言うのはあまりにも白々しいと言うか、鉄面皮と言うべきか、えーと、一年二ヶ月ぶりです。こんばんは。
仕事の多忙に加え、親族に不幸があったり、身内の体調不良とか、その他諸々追いまくられ、まとめて文章を書くということが全く出来ないでおりました。
映画ブログ以外ではツイッターだのアレだのコレだの書き散らしていたので、「ブログを書く余裕が無い」と言うのはもはや言い訳以外の何モノでもないんですが。
当ブログ沈黙の日々、その間にもコメントやメールを寄せてくださったりご訪問いただいた皆様には、心からの御礼とお詫びを申し上げます。

それではこの一年ばかり映画もドラマも観ずに隠遁生活を送っていたかというと、滅相もなく。
ツイッターをご覧になったり、フォローしてくださっている方はご存知の通り、BBCドラマ「シャーロック」にはまったり、堺雅人主演ドラマに踊ったり、ヴィゴ出演「危険なメソッド」の日本公開に喜んだり、以前に比べて格段にペースも分量も落ちたとは言え、それなりにいろいろと観てはいたのでした。
そして、ついにこの日がやってきたのです…「007/スカイフォール」公開!

ロンドンでのロイヤルプレミアに参戦した同士の快挙を指を咥えて眺めつつ、せっせと応募したジャパン・プレミアでしたが、当選は叶わずじまい。
手当たり次第に応募した試写会も、案の定、当たりませんでした。
私の場合、本当に好きで観たい映画を、公開が待ちきれないから一日でも早く観たいから試写会に応募するのがパターン。
元来の面倒臭がりで情報をチェックしては応募するというマメさに欠ける上に、自宅仕事であまり外出しないこともあり、自分的に「試写会で一度観たら満足」という類の映画なら、そもそも応募なんてしやしないのです。
当然ながら、幸いにも試写会で観たからそれきりってことは絶対になく、公開後も何回だって足を運ぶこと前提での応募なんだから、こういう人間にこそ当てて欲しいなあ〜などと常日頃考えているのですが、世の中そうは甘くない。
ええ、本当に見事に落ちまくりましたよ(涙)。結果として、公開日の12月1日を指折り数え、首をろくろ首にして待ちに待った、そういった次第でございます。

と言うことで、12/1(土)公開初日の「007/スカイフォール」を観てきましたっ!
初日二回目の上映回は、なんと満席! 誰でも1000円で観賞できるファーストデイに折りよく土曜日が重なったということもあるのでしょうが、少々驚きました。
毎度お馴染みの行きつけのシネコンなのですが、最前列まで埋まっているという状況は初めての経験です。
さすが007!…いや、でも、カジノ・ロワイヤルも慰めの報酬もこんなに混雑はしていなかったよなあ。007シリーズ50周年ということでこれまでにも増して活発な宣伝活動をしていたから、その成果が上がったということ? その割にダニエル、来日しなかったけどね!アフガンに慰問に行っていたから仕方ないけどね!…いや、まあ、それはさて置いて。
昔ながらのファンなのでしょう、年配の、特に男性客が目立っていましたが、ご夫婦やカップル、一人客、グループ客など、老若男女満遍なく入っていたように思います。
うんうん、大ヒットのためには幅広い客層に観て貰うことが大切だよね!と、お前は配給会社の人間か?みたいなことを考えては、納得満足していたワタクシでございます。

さて、本題。
以下には、大量のネタバレ含まれますので、ご注意!
管理人は多少偏向した趣味嗜好の持ち主のため、独断や偏見も含まれますが、あくまでも素人の一映画ファンによる感想文に過ぎないことを、前もってご理解ください。お読みになった上での苦情はご容赦願います。
当方の記憶違い、思い違いなどにつきましてのご指摘は大歓迎。コメントを寄せてくだされば、そそっと訂正(姑息じゃ)させていただきます。

007/スカイフォール

「007/スカイフォール」 (2012年 イギリス・アメリカ)

愛した女性を死に追いやった組織を追い詰めるべく、ハイチやボリビアなど各地を舞台に壮絶な戦いを続けるジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)。
ある日、直属の上司M(ジュディ・デンチ)が秘めていた過去の事件が浮かび上がってくる。その衝撃的な内容は、Mに対するボンドの信頼と忠誠心を試すかのようだった。
そんな中、彼らの所属するイギリス情報局秘密情報部“MI6”が何者かの標的に。ボンドの任務はその相手を発見し、脅威を取り除くこと。たとえ、その代償がいかに個人的なものだったとしても……。(goo映画より引用)。
※公式サイトはこちらから→
 「007/スカイフォール」公式サイト

いや、もう、めちゃくちゃに良かったです。面白かったです。
アデルによるテーマソングと最高にクールなオープニング映像で幕開けしたスカイフォール。143分と結構な長丁場の映画なのですが、あっと言う間でした。瞬きすら惜しいほど画面に釘付け、時間の長さなんて微塵も感じませんでした。
冒頭の長尺アクションから瞠目のラストまで、ボンドと一緒に007ワールドを全力疾走した挙句、心臓を真正面から打ち抜かれた気分。観終わってとてつもない高揚感と充実感、そして同時に脱力感に襲われ、体力の無い私なぞすっかりぐったりしちゃいましたよ。
前々作「007/カジノロワイヤル」で007とダニエル・クレイグに魅了された私ですが、この作品により本懐を遂げた、そんな気すらしました。ファンになって良かった、「カジノロワイヤル」、「慰めの報酬」と観続けてきて、こうしてダニエル版ボンドの第三作「スカイフォール」を観ること出来て本当に幸せ。
心の底からそんな風に思いました。
書きたいこと叫びたいことは沢山あるのですが、まだ自分の中で消化しきれていない箇所もあり、どういった言葉で表現すればこの心の叫びが伝わるのか…語彙の少なさがもどかしい。

一層に練り上げられ、磨きのかかったアクションシーンは迫力満点で凄かった。
激しくて早いのだけれど、一般人の動体視力ギリギリのところで感知できるレベル内に収まっているところに、「慰めの報酬」の反省点がきちんと活かされているなあと感心(※前作ではカメラワークの加減で、いくら頑張っても展開が把握しきれないアクションシーンがあったのです。切り替えが頻繁で早過ぎるのとショットの寄り過ぎ、俳優が頑張っている分、実に勿体無かった)。
予告編に登場した地下鉄激突シーンに代表される破壊、爆破シーンは荒々しくて凄まじく、ある場面では美しくてスタイリッシュ、ある場面では猥雑でエキゾチック、ドラマチックでセンチメンタル、そしてノスタルジックな趣きを感じさせられる映像の素晴らしさ。
信頼、疑惑、情愛、非情、親愛、憎悪、嫉妬、悲哀、感傷、時に揺れ、時に歪み、そして時には真っ直ぐに発動する感情、深みのある人間ドラマ。
迂闊に混ぜ合わせたらバラバラに分離し、映画をぶち壊しにし兼ねないそれら全ての要素が、絶妙なバランスで盛り込まれている。その完成度の高さに圧倒されました。

007シリーズ生誕50周年記念作品ということもあり、オールドファンにたまらないであろう、旧作ネタもふんだんに散りばめられ、微笑ましい笑いと郷愁を誘ってくれます。
ダニエル版ボンドになってからは出番の無かった、Qやマネーペニーなど懐かしのキャラクターも再登場。
Qの作る新兵器は時代に即し、とても現実的でリアル。一方で、昔ながらの秘密兵器を会話の中に盛り込み、名(迷?)台詞「壊すなよ」も登場します。この瞬間シアター内がわっと湧いたのも、長く続いたシリーズならではの妙味と言えましょう。
そしてある意味一番盛り上がったのが、アストン・マーティンDB5の登場シーン。
単なるクラシックカーとしてのアストン・マーティンではなく、まさにあの、かつての007映画に登場したアストン・マーティンなのですよ。
ただのクラシックカーでないことは、ボンドとMの会話で直ぐに判りますし、そのその特徴的な機能はボンドにより現代に活かされることになります。
ボンドとMの北への道行き、荒涼たる道をひたすらに走っていくアストン・マーティンDB5、背後に流れるは「ジェームズ・ボンドのテーマ」…いやあ、シビレました。

このくだりは若干、メタフィクション的(※小説が言語によって作られた虚構であることを作中で言及する作品の意)です。
個人的にはこうした複層構造の物語が大好物なので、内心でめっちゃ盛り上がっていたのですが、理屈っぽい人なら、異論があるかも。
「クレイグ版ボンドはカジノ・ロワイヤルで007になったはずなのに、何ゆえ、過去のボンド映画のアイテムが今更登場し、しかも、ボンド自身やMが懐かしそうにするんだ?おかしい」とか、「このアストンが登場するということは、ジェームズ・ボンドと言う名前自体がやはりコードネームであり、MI6には過去に何人ものボンドが存在したということを表しているのか」とか言われちゃうかも。
「007/カジノ・ロワイヤル」公開時、実際にそんなことを言っている方、書いている方を結構見かけたんですよ。
議論のための議論で、お遊びの一種だったのかもしれませんが。そこはそれ、映画的お約束、暗黙の了解としてスルー出来ないものかと思っていたのですが…閑話休題。

ジェームズ・ボンドを演じる主演俳優ダニエル・クレイグは、アクションも演技も凄みを感じられるほどでした。
かなりのアクションシーンを自身でこなしたそうですが、キレと同時にリアルな重みのあるアクションは見事の一言。そして、身振り手振り、声のトーン、顔筋や指先の一本一本まで計算しつくしたような、それでいて自然な演技は実に素晴らしい。
アクション映画の単なるアイコンではない、人間ジェームズ・ボンド。それこそが、ダニエル・クレイグ版ボンドの真骨頂だと断言します。

ボンドの敵として登場するシルヴァを演じるのは、アカデミー賞俳優ハビエル・バルデム。
シルヴァの望みは世界征服でもなければ、秩序の破壊でもない、利益追求ですらない。彼がひたすらに求めるのはかつての上司であったMへの復讐なのですが、それは単純な憎悪からのものではないのです。
愛を求め過ぎたあまりに狂ってしまった魂、それがシルヴァであり、そこにこそ、今作におけるヴィラン(悪役)の特殊性があるかと思います。
正直に言いますと、今回のヴィランがハビエル・バルデムと発表された時は、少々がっかりしたのです。彼の過去作は何作か観ていて良い俳優であると知っているし、嫌いというわけでは無いのですが。ちょっと書きにくいな…容貌がね、個人的好みと真逆なんですよ。パーツが大きい、ラテン系の濃い顔立ちっていうのが、ちょっと苦手なもので。
マッツ・ミケルセン、マチュー・アマルリックと、大好き俳優が立て続けにヴィランを演じたものですから、少々欲張りになっていたのも否めません。
いや、でも、今となったらごめんなさいとしか言いようがありません。
スカイフォールにおけるシルヴァ役は、正しくハビエル・バルデムのものです。狂気と知性、残虐と情愛、ユーモアと痛ましさを併せ持つ複雑怪奇な変態(←褒めてます)を、こうも絶妙に演じるとは!
さすが、「ノーカントリー」でオスカーを受賞した俳優です。まさに魅せられました。

そしてM。MI6の局長であり、ボンドや(かつての)シルヴァの上司であった女性…もうね、何と言うか感無量の一言。
冷酷非情なスパイ組織の長である彼女の、冷徹な仮面の下に隠された情愛。それを知ったからこそボンドは、そしてシルヴァも、彼女に反発しつつ心を寄せたのでしょう。
厳格なる慈母、これがジュディ・デンチが演じたMだったのだと、あらためて感じ入りました。

スカイフォールはボンドの過去や隠された心の傷を描いた作品でもあります。
ボンドが少年期に両親を亡くしているのは原作に登場する事実(?)ですが、この映画中においてもそれは言及されています。
「身寄りのない人間のほうが諜報部員には向いている」と言うのはMの台詞ですが、優秀な諜報部員であったシルヴァも多分、身寄りのない孤独な人物だったのでしょう。
そう、この作品は見失いそうな、もしくは見失ってしまった母の愛を求めてさすらう息子たちの物語でもあるのかもしれません。
母殺しにならんと共に命を絶とうとしたシルヴァは、ボンドの手で殺されます。間一髪でMを救ったボンドですが、そのMも…。

そしてボンドは、ついに大人になる。傷ついた孤独な少年の魂に別れを告げ、早くに亡くなった両親、失った恋人、親しんだ人々、彼等の死を忘れるのではなく、ただ乗り越えて。
復活、ジェームズ・ボンド!
早くも次回作が楽しみで仕方ありません。


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