処刑人、そして処刑人

    2010.06.30 Wednesday| 23:55 |
昨日の、サッカーW杯決勝トーナメント第一戦日本vsパラグアイ。延長も含めた120分の死闘の後、日本代表はPK戦にて敗れました。
残念だったけど、悔しいけど、選手は皆頑張った。陳腐な言い回しだけど、素敵な夢を見させてもらいました。
4年後、また大いなる夢を見せてもらえることを信じています。
ありがとう! 日本代表!! お疲れ様でした。

…ブタさんの効き目は一回限りだったか。無念。

銃 ハート 銃 ハート 銃 ハート 銃 ハート 銃 ハート 銃 ハート 銃 ハート 銃 ハート 銃 ハート 銃 ハート 銃 ハート

さーて、久々の映画感想です。実はだいぶ以前に8割方書き上げていたんだけど、W杯やらなにやらで仕上げられないまま放置してあったのでした。
お題は、近所のシネコンで上映してないけど都内まで出掛けるのはメンドイなあ〜などとブツクサ云っておった、「処刑人供廖
都内での上映が終了後、意外な近場で上映していることに気付きました。6月初旬の某日、大和市つきみ野にあるワーナーマイカルでございます。
最寄駅は東急田園都市線つきみ野駅、そこから歩いて15〜17分のスーパーマーケット・サティの4階にワーナーマイカルつきみ野が入っています。私の自宅から都内まで出るのと実は変わらないじゃん!という気がしないでもないが、人混み苦手で新宿や渋谷には出来るだけ足を向けたくない私には非常に都合が良いのだ。行き帰りの電車の混み具合も、全く違うしね。

さてさて、つきみ野駅から住宅街をテケテケと歩くこと17分ほどで到着。
少々驚いたのは、パンフレットが完売していたこと! 
入荷待ちになってました。当日のチケットは余裕でゲットできたので、満員御礼が続いて品切れになった…とはあまり思えない。入荷数少なめだったのに予想以上にパンフが売れちゃった、ってことかなあ。
前作「処刑人」のパンフレットは希少価値故にオークションで高値が付いたらしいので、「処刑人供廚魎僂真佑二匹目の泥鰌を狙った、と云うのは穿ち過ぎ?

186席のスクリーンに、観客は20人強くらい。平日の昼間だったとは言え…ちょっと少ないね(涙)。
カップル客と女性二人組みが多いのは「二人で観ると安い水曜日」だったから当然なのだが、一人で来ている年配の男性客が目立っていたのが意外だった。
実はこれには理由がありまして。このシネコンの企画で「男のための映画講座」と題し、ハードアクション系の映画や渋めの男優主演映画の特集を組んでいるんですね。
ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの「ボーダー」やアカデミー賞受賞作「ハートロッカー」、アントニオ・バンデラスの映画などが対象なんだけど、「処刑人供廚發修粒腓蠅貌れられたという。
「真の男のエンターテイメント」だそうな。うっく…若干ニュアンスが違うような気がするのは偏見でしょうか。
まあ、その企画のお陰でこの映画を上映してくれたんだから、文句など毛頭ございません。もしかして「ザ・ロード」を公開してくれたりしたら、伏し拝んじゃうよ!

さあ、大変長らくお待たせしました。「処刑人供廚了篥レビューでございます。
毎度の前説ではありますが、ネタバレが含まれますので、未見の方でネタバレNGの方は回れ右でお願いいたします。



「処刑人供廖2009年、アメリカ)

コナーとマーフィーのマクマナス兄弟とその父“イル・ドゥーチェ”ことノアの3人が、イタリアン・マフィアのボス、ジョー・ヤカベッタを処刑してから8年。
逃亡先のアイルランドでひっそりと暮らしていた彼らのもとに、兄弟のよく知るボストンの神父が殺害されたとの報せが入る。それは、何者かによる兄弟への挑発的なメッセージだった。
さっそくボストンへと向かった兄弟。実は彼らをおびき寄せたのは、ボストンでの勢力を回復させたヤカベッタ・ファミリーのボスにして、かつて兄弟が処刑したジョー・ヤカベッタの息子コンセイシオだった。(allcinemaより引用)



私が前作「処刑人」を観たのは昨年の秋のこと。
カルト的な人気があり、マニアックなファンが付いている作品との評判は以前から耳にし興味を持っていたところに、お友達に薦められ観る機会を得たのでした。
実際に観た「処刑人」は、単純に面白いと云う以上に非常に興味深い作品だった。いや、もちろん面白いのだが、その面白さが一般的な作品で言うところの面白さとはちょいと違うのだね。
作品としての完成度は、決して高くは無い。ストーリー展開は唐突だし、伏線と言うよりは単なる説明不足の箇所も多い。上手く言えないんだけど物語の途中でリズムが変わるというか、不協和音的な違和感があったりもする。
破綻寸前、崖の突端でギリギリ踏みとどまったような、そんな仕上がりの映画。
しかしそのギリギリの感覚が、奇妙なまでに魅惑的なのだ。

主役のマクマナス兄弟を演じたショーン・パトリック・フラナリーとノーマン・リーダスの熱演や、FBI捜査官スメッカーを演じたウィレム・デフォーの怪演がこの映画の魅力の一翼を担っているのはもちろんなんだけど、だからと言って役者の力に頼りきった映画というだけでも無い。
映画自体が飛び道具的かつ力技的であるのは確かなのだけれども、世に言うところのB級映画的面白さとも少々毛色が違う。
それはもしかすると、様々な偶然が重なったことによる幸福な産物であったのかもしれません。
監督やスタッフ、キャスト皆の情熱とマニアックなこだわりや遊び心が渾然一体となって、そこに若さゆえの未熟さや山っ気、俗っぽさが絶妙なスパイスとして加わり融和して。そうして、この不思議に人の心を惹き付ける映画が出来あがったんじゃないかなあ。

と、このように考えたのは嘘では無いのだが、私自身がこの「処刑人」と云う映画に熱中してハマりまくったかと云うと、実はそこまでには至りませんでした。
非常に自分好みの設定、物語、表現、俳優が揃っていたにも関わらず、ブログ記事やその他もろもろを書き散らすといった事態(←個人的熱狂の基準)にはならなかった。
欠点すら魅力に感じてしまう面白さと役者の魅力は十二分に伝わってくるのだが、現代的視点で見ると10年前の映像表現が若干古めかしく、少々くどいなあ、と感じてしまったのですね。
私見だが、映画にハマるにはタイミングも必要だと思うのだ。
映画の内容、映像表現、自分自身の嗜好、時代感覚、その時々の自分の感性と肉体感覚、いくつもの要因がピタリと合致して、そこに熱狂が生まれる。
私は2009年の秋にこの作品を観たわけだが、熱狂が直ぐ目の前にあると感じられるのにも関わらず、何故だかもうちょっとのところで指が届かない。
もしかするとこの映画は、20世紀末もしくは21世紀初頭の時代性を背景にしてこそ、一層の輝きを放ったのかもしれない。そんなことを考えてはもどかしい想いに駆られたのが、私にとっての「処刑人」と云う映画でした。


そして今年になり、「処刑人供廚日本でも公開されると云うニュースを耳にしたのだけれども、正直、若干の危惧を抱いておりました。
先ずは主演の二人について、やれ太っただの老けただのとの言った芳しくない噂がやたらと聞こえてきたのがひとつ。10年も経ちゃ誰だって老けるさとは思うけど、前作の続きである以上、容貌があまりにも変化してしまっていたら、そりゃあやっぱり…ちょいとがっかりだよねえ。
そして何よりも、前作より10年以上経っての続編製作と云うその事実。
先にも書いたように、情熱とこだわりと若さと未熟と時代性が絶妙な化学変化を起こし、あの得も言われぬ魅惑的な作品を創りあげたとしたら、10年間の時の流れは円熟や熟成ではなく、むしろ劣化や腐敗となってしまうのではないかと。
とまあ、そんなようなことをつらつらと考えていたものだから、遠出して映画館にまで出張ろうと言う気力が中々湧かなかった訳です(←ここで冒頭に戻る、と)。

余計なことをグダグダ考えつつ映画鑑賞に臨むのは私の悪癖の一つですが、結果的に「処刑人供廚亡悗靴討蓮∩瓦の杞憂で終わりましたよ。
何これ!面白いじゃない!! (←超興奮)と云うのが観終わって直ぐの感想。
キャラクターの強烈な個性に寄りかかり過ぎることなく、物語全体のバランスがとても良い。マクマナス兄弟の父の過去話が盛り込まれることで、物語が過去と現代とに前後するんだけど、その流れが非常にスムーズ。前作で若干あった違和感、例えば個々のエピソードのバランスの悪さなどが全く感じない。
前作同様、本来重たくなるはずのテーマであるにも関わらず不思議と軽妙な展開が特徴的なんだけど、父とその友人の因縁話が加わることで、物語に深みと陰影が加わっている。
メリハリが利いたストーリーとスタイリッシュな映像に、やはり相変わらずの子供じみたくどさや卑俗さが添加され、それが絶妙な旨味と化しているのが見事。
観る人を選ぶのは確かだが、前作よりも一般受けするかも?とすら思った。とは言え、前作観てなきゃ判らない映画なのも確かなのだけれども。

最初に危惧していた役者の経年変化は、気になるほどのものではなかったよ。前の事件から8年経過しているという設定もあるけれども、無軌道なワカゾーと言うよりむしろガキっぽかったマクマナス兄弟が、いい感じに大人になってるじゃない?と言うのが最初の印象。まあ、大人になった、という印象はその後直ぐ、100%撤回されることになるのだけれども(笑)。チャーミングなやんちゃぶりは10年経っても全く変わらない、魅力的な二人でした。
兄弟の新しい相棒として登場したロミオ(クリフトン・コリンズ・Jr)も、明るくて軽妙で実に良いキャラだし、前作では「イル・ドゥーチェ」の通り名で登場した兄弟の父親ノア・マクマナス(ビリー・コノリー)は重厚さを増して、より格好良いジイさんになってるし。
市警の刑事トリオは年齢を重ね外見こそなかなか渋くなっていたけれども、中身は相変わらず。日和見主義でいい加減で、しかし、信義や友情も彼等なりの正義感だってちゃんと持っていて、人間味のあるいい奴らなところはちっとも変っていなかったりする。

今作を実際に観る前、一番気がかりだったのが、新たに登場するFBIの女性捜査官ユーニス(ジュリー・ベンツ)でした。
前作「処刑人」の登場人物はほぼ男だけ、女性はエキストラ的な登場のみ。アメリカ映画ならどんな映画にも多少は、男女関係やら恋愛沙汰が描写されるものだけれども、前作「処刑人」は、若くてハンサムで活きのいい青年たちが主人公であるにも関わらず、彼らの周囲に女性の匂いが全くしないのだ。
登場人物がこぞって卑猥な四文字言葉をバンバン口にするし、性行為をイメージさせる仕草なども出てくるのだけれども、男女の具体的性描写は一切出てこない。
主人公の二人がSAINTS(聖人)に擬えられているから、と言うのが理由なのかもしれないが、女性や恋愛の要素を一切排除することで、卑俗な描写の中に見え隠れしているイノセントを煌かせ、独特のエロティシズムが醸し出されるよう仕向けたとしたら…監督のトロイ・ダフィーは相当の食わせ者だと思う。
でもって、「処刑人供廚砲禄性キャラが登場するとの情報を耳にし、少々、いやかなり首を傾げていたのですよ。
このご時勢女性キャラを登場させなきゃ女性の共感を得られない、みたいな的外れなこと考えちゃったのかしら、とか。
逆に男性ウケを狙って、セクシー路線を加味したのか?とか。
まさか兄弟に女の取り合いさせたりしないよね、安易な恋愛展開で物語が甘っちょろくなったらヤダなあ、とか。
ぜーんぶ、杞憂に終わりました。ありがたやー。

ユーニスは女性的魅力を発揮することやそれを利用することを否定しない、そう云う意味では現実派な女性だけれども、同時に、女性であることに全く寄りかかっていない、見事なまでに「漢」な女性キャラでございました。
彼女は前作「処刑人」におけるスメッカー捜査官同様、マクマナス兄弟が引き起こす事件を解決すると見せかけながらも、実はバックアップする役割を担う。スメッカーとの違いは、スメッカーが兄弟に魅せられ一方的にバックアップし始めたのに対して、ユーニス捜査官は最初から意図を持って兄弟に関わりあう点。
兄弟が引き起こした事件を追体験するがごとく捜査する手法は ──映像上では、事件の当日の兄弟の行動と、現実に捜査している捜査官たちが同じ時空間に居るかのような演出がなされる── 前作同様。
ウィレム・デフォーのあの怪演に負けないほどの快演を、ユーニス役のジュリー・ベンツが見せてくれたのはまさに予想外だったけれども、それももしかすると、ダフィー監督のずる賢い計算(褒め言葉だよ!)だったのかも。
ユーニス捜査官が好んで身に着けるピンヒールや露出の多い衣装は、女性的なセクシーさを演出すると言うよりも、単なるフェティッシュなシンボルに過ぎない。女性キャラが登場してきても、そこに一般的な男女の性愛を介在させない点こそ、この映画の独自性であり面目躍如だと思った。

前作同様、「処刑人供廚鳳いても、性描写は全く登場しない。しかし、性的暗喩は度々登場し、前作よりもはるかに濃厚なエロスが映画全体を覆っている。
私が特にエロティックだなあ、と感じたのは、兄弟が両手に構えた銃をひたすらに撃ちまくるシーン。
コートまで着込んで肌のひとつも見えるわけじゃないのに、やたらと色っぽいのだ。銃を撃つ、と云う行為に、性的な暗喩を持たせてる?と考えたのはこのシーン故。
他にも、アイルランドからアメリカへと帰還する船の中で半裸の兄弟がタトゥを入れあっているシーンとか、処刑を行う前、隠れ場所の狭い空間で喧嘩半分に兄弟がじゃれあうシーンとか。インセスト的な雰囲気が漂いまくって、むやみにエロい。
あ、これはあくまでも、私にはそう見えたと云うだけです。わたくしの眼は非常に偏向しておりますゆえ、その辺り誤解無きよう。
当の本人たち(=マクマナス兄弟)は全くそんなつもりじゃない、って云うのは明々白々、単なるガキのじゃれあいです。でも、そういう無自覚(?)なところが逆にエロいのだよね。



セックスシーンは無いし、これ見よがしなセクシーな描写も無いのに、これだけエロスを感じさせられるのは、脚本の妙か監督の手腕か、それとも個々の役者の持つ色気ゆえか。
結論としては、それは一つの要因だけではなく意図的に組み合わせた結果ということでもなく、やはり化学反応なのだと思う。いくつもの要因が微妙に絡み合い、意図を超えた化学変化を起こして、そして摩訶不思議で魅惑的な香りが発生したのではないか。
その辺の仕組みは前作「処刑人」と同様でありながらも、「処刑人供廚六代変化と年齢を加えた俳優の変化にぴったりと寄り添い、今、スクリーンで観てこそ、その魅力の全てを感じ取れる作品として仕上がっている。
偶然が重なって、この映画をスクリーンで観られたことは実に幸運だったと、そう思う。
未見の方は、どこかの映画館で上映されていたら今からでも是非、足を運んでみてください。処刑人、コナー・マクマナスとマーフィー・マクマナスの妖しくも無垢な魅力に憑り付かれること、請け合いです。



いくつか、追記。
兄弟の父親ノアとその友人の因縁話。これがまた、良かったのだ。
前作では伝説の人物、単なるキャラクターにしか思えなかった「イル・ドゥーチェ」が、マクマナス兄弟の父親ノア・マクマナス、重たい過去を背負った一人の男であることがしっかり描きこまれておりました。
そして、友人役を演じたピーター・フォンダ。クレジットを見た時には、この映画の雰囲気に合うかあ?とちょっと首を捻っていたのだけれども。ゴメンなさい、ぴったりはまってました。
座っているだけで、その人物の心情や過去が伝わってくるかのよう。さすがです。脱帽。

余談ですが、兄弟の父親ノアの若い頃を演じた俳優、面差しがちょっとだけヴィゴに似ておりました。「柔らかい殻」の時の黒髪ヴィゴ、あんな雰囲気。ヴィゴよりはだいぶ小柄だったけど。

そしてこの映画、音楽がとても印象的。
ハードなロックミュージックが基調なのだけれども、アイルランド音楽なんだろうなあ、民族音楽っぽいのが途中途中で挿入されたり、バランスが良くてとてもセンスがある。と思ったら、トロイ・ダフィー監督はミュージシャンでもあるらしい。
そりゃあ、センス良くて当たり前だあね。

映画のラストで、嬉しいサプライズがあります。
もしかして?とは思っていたけど、やっぱりそうだったのねー! と、ニヤニヤしてしまった。
「処刑人掘彜待しちゃいますぜ?監督。

近況報告と映画関連覚書

    2010.02.06 Saturday| 23:58 |
こんばんは、月刊スティールブルーです(←ポカスカ、殴る蹴る)。…ふざけてんじゃねえぞ管理人。って、わたくしですが。

二月も第一週が過ぎていくと云うのに、いやはやもって困ったことに今年に入ってまだ二本目の記事って。これを果してブログと読んでイイものだろうか、いや、イクないと自問自答する今日この頃。
年明けの日記にも書いた通り実家のアレコレがようやく落ち着いたきたと思ったら、続いて今度は義理実家のほうでアレコレがございまして。
実は昨年来抱え込んでいた、老親の介護問題。こちらは長期戦なので一朝一夕に解決するような問題では無いんですが、少しずつ方向性が見え始めたと思った一月中旬…気が抜けたのか、酷い風邪を引き込みました。
発熱は数日で治まったものの、咳が三週間近く続きましてねえ。私は気管支系統はそれほど弱くないので、こんなふうに何時までも咳が止まらず苦しむというのは初体験。
これまでの人生で飲んだのと同量くらいの咳止め薬を消費した挙句、ようやくここ数日になって、薬からほぼ卒業できたような次第。
…いろいろ続き過ぎ。マジでお払いでもしてもらったほうがいいんだろうか。
まあ、家族の問題については、そういったお年頃に自分がなりはじめたってことだろうし、風邪からの回復が遅いのも、自分自身の体力が年齢相応に落ちてきてるってことでしょうかねえ…あ、なんだろ、落ち込んだぞ(笑)。

咳止め薬を飲んでも咳が完全には止まらなかったので、ここ数週間映画館に行くことが出来なかったのです。映画鑑賞中にゲホンゴホンしたら、大迷惑だからねえ。
なので当然、先々週末に公開された「Dr.パルナサスの鏡」も、先週末公開の「ゴールデンスランバー」も観に行けず。ずーっと、おうちでおとなしーくしておりました。
でっ!(ようやく本題)上記の通り、ようやく咳が治まってきたので、本日「ゴールデンスランバー」を観に行ってきたのですよ。
いやー、面白かったです。
期待以上の面白さ、2時間20分と結構な長丁場だというのに、ちっとも長く感じませんでした。
感想はあらためて別項目で書きたいと思いますが、本日のところは自分的覚え書きも含めて、ここのところのスティールブルー的重大事と、十二月から今月にかけて観た映画を列挙しておこうかと。

その1.ヴィゴの「The Road」、アカデミー賞ノミネートされず。
先ずはやっぱりこのニュースです。
二年越しで期待をしていただけに、非常にガッカリしました。ゴールデングローブ賞でするっとスルーされていた時点で、イヤーな予感はしていたんですが。
あまりに落胆したんで、今年のアカデミー賞に対しての関心度がどん底まで落ちました。どんな作品、どの俳優がノミネートされたか、ほとんど把握していないほど。そういうところ、我ながら現金だなあ。
しかーし! いつも情報をくださる閲覧者様によりますと(S様、ありがとうございます)、どうやら日本公開が正式決定のようですね!!
配給会社が決まり、本年度内に公開されるらしいとのこと。
う、嬉しい…。またスクリーンでヴィゴが観られると思えば、それを楽しみに頑張って生きられる!と思いました。うっほほーい♪(とことん現金)

その2.マチュー・アマルリック、来日決定!
3月18日から開催されるフランス映画祭で、マチューが出演した「クリスマス・ストーリー(原題/Un Conte de Noël)」(アルノー・デプレシャン監督作品)が上映される運びとなり、マチューも来日するんですってよ! きゃっほー♪
◆『フランス映画祭2010』上映作品決定
こちらは、いつもお世話になってる1号さんからの情報です。ありがとうございます。
マチュー出演作としては他に、「風にそよぐ草原(原題/Les Herbes folles)」(アラン・レネ監督作品)も上映されるらしい。そりゃあ、マチュだって来日しなきゃ!だわよね♪
作品ごとの詳細な上映日程はまだ発表されておりませんが、公式サイトに順次発表されると思われます。ワクドキしながら、待ちませう。
◆フランス映画祭2010 公式サイトはこちら

その3.堺雅人がテレビ番組に多数出演!
驚くほどあっちこっちの番組に出てましたねえ。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」の時や、主演した「南極料理人」の時も結構いろんな番組に出てたけど、今回ほど多くは無かったんじゃないかなあ。
とは言え、上記の通り体調不良だったこともあって、あまり追っかけてないんですが。
見逃して少々ガッカリしたのが、「徹子の部屋」、「笑っていいとも」、「グータンヌーボー」など。
ちゃんと観られたのは「王様のブランチ」、「おしゃれイズム」、先ほど放送していた「スマステ」の三本だけ。タハハ…。
「おしゃれイズム」はとっても面白かったです。
堺雅人がテレビ出演した際によくされる決まりきった質問っていうのがあるんだけど(学生演劇界のプリンスだったとか、凄い受験校出身だとか、初めての役はカベ虫だったとか、趣味は苔栽培だとか、etc)、この番組は切り口が違っていて新鮮でした。
堺雅人の個性や特異性と同時に、彼がいかにチャーミングかってことをちゃんと引き出してました。
先ほど見たばかりの「スマステ」では、香取慎吾と旧知の仲ということもあって、生放送の割には肩の力が抜けていて、慎吾とのツーショット(厳密には女性アナウンサーも一緒だけどさ)がいい感じでしたよ。

続きまして、12月以降に映画館で観た映画と簡単感想を列挙。
ちゃんとした感想を書きたい!と激しく強く思っているんだけど…後日、時間と体力の都合が付いたら、ということにしておいてください。

「イングロリアス・バスターズ」 クエンティン・タランティーノ監督作品
出演:ブラッド・ピット、ダイアン・クルーガー、クリストフ・ヴァルツ、他
面白かったんだけど、詰め込んであるエピソードとエピソードが乖離しちゃってる感が。無理に一つの作品にせず、分けたほうが良かったような。
それと、ブラッド・ピット主演映画、では無いよね。

「パブリック・エネミーズ」 マイケル・マン監督作品
出演:ジョニー・デップ、クリスチャン・ベイル、マリオン・コティヤール、他
141分と実際に長い映画なんだけど、冗長気味。途中間延びする箇所あり。派手にドンパチが続く真っ最中に眠くなったのは、強い刺激もずーっと同じ調子で続くと刺激と感じなくなる、からかなあ?。
ただし、オールドスタイルのスーツをパリッと着込んだジョニー・デップは、間違い無く格好良かったです。
デヴィッド・ウェナムが出てたのに、エンドロールまで全く気付かなかったのが無念。ってか、どの役だ?

「誰がため」 オーレ・クリスチャン・マセン監督作品
出演:トゥーレ・リントハート、マッツ・ミケルセン、
そう、実は年明け早々に観に行くことが出来たのでした。丁寧に丁寧に真正面から作られた、映画。
詳細感想を是非書きたい。

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」 ニールス・アルデン・オプレヴ監督作品
出演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス
言わずと知れた世界的ベストセラーの映画化。原作は読みたいと思いつつ未読だったんですが、「誰がため」を観に行った際に予告編が流れたのね。これがなかなか面白そうで、興味を惹かれまして。
でもこの映画のためだけに渋谷まで行くのはイヤン、とか思ってたら、いつも行ってる一番近いシネコンで上映してくれるじゃないですか!
早速観に行きました。予想に違わず面白かった。2時間33分と、お尻が痛くなっちゃうくらいに長い映画なんだけど、一瞬たりと飽きる瞬間が無い。怒涛のように映画世界に引きずり込まれちゃった。
ただし暴力描写がかなり激しいし、セックスシーンも生々しいので、苦手な方は徹底的にダメかも。

「シャネル&ストラヴィンスキー」 ヤン・クーネン監督作品
出演:アナ・ムグラリス、マッツ・ミケルセン、他
またもや都内まで出張らねばと思ってたら、大変ありがたいことに神奈川県内のシネコンで上映してくれました。ありがたやー。
109シネマズ川崎にて鑑賞。ついでに川崎大師にお参りに行って…風邪を貰ってきたのでした。タハハ。撃沈
感想はまた書きますが、マッツの麗しき裸体を拝謁できたのが最大の悦び。腐っててゴメンなさい。

とまあ、忙しいだのてんやわんやだの零してる割には、そこそこ観に行ってます。
今んところ、唯一と云っていいストレス解消だからねえ、映画鑑賞が。これで感想が書ければ尚良し!なんですが、そちらは追々。
二月中旬から下旬は仕事のピークが来るので、それまでは少しマメにブログ更新が出来れば、と思っております。ただし、予定は未定(←ポカスカ、殴る蹴る)。

久々登場〜ヴィゴとマッツとダウニー・Jr

    2009.12.22 Tuesday| 23:50 |
ご挨拶もせず、一ヶ月近くも雲隠れしちゃっててゴメンなさい。
某SNSの日記にてあれこれ愚痴だの弱音だのを零しちゃったのでそちらを読んでくださった方にはご承知かと思いますが、少し前、実家の家族がとある病気と診断されまして。やれ検査だ、それ検査だ、それでもって検査だの繰り返した挙句、入院手術の運びとなり、家族総出のてんやわんや。
さしもの能天気な私も少々凹んで精神的にも現実的にも余裕が無く、それでなくても間遠になっていたブログ更新が、すっかり壊滅状態になっていたような次第です。
お陰さまで手術は無事に成功、根治の見込みも立ちまして、現在は一安心といったところ。
更新が無い開店休業状態のブログにお立ち寄りくださった皆さま、まことにありがとうございました。
そして、心配してくださったり、安否確認のメールをくださった方には、心からのお詫びと御礼を申し上げます。

さてさて…久々過ぎて、何をどう取り上げるべきか、何をどう書くか、ちょいと戸惑い気味です。
うーん、こんな駄文綴りでも、「カンが鈍る」ってーのがあるんだねえ。どうしようかなあ、取り合えず、時系列は無視して、思いついたことから箇条書きしてみようか。

その1.ヴィゴの「The Road」が遂に全米公開されました!
既にあまりにも旧聞過ぎて、なんだかなあではありますが、スルーする訳にもいかん話題だぜよ。
全米公開日は11/25、NYでヒューとダニエルの舞台をご覧になってきた「碧い瞳に魅入られて」のalexさんは、「The Road」とは行き違いになっちゃったんだよねえ、まことに残念でした(私も残念。alexさんがご覧になってたら、微に入り細に入り聞き出しちゃる!って思ってたのにい)。
公開第一週の週末興行成績は、全米で10位でした。上映館が全米で111館しかなかったことを考えれば、かなり良い数字ではないかと。
この週の興行収入詳細は、以下のページで確認出来ます。コピペしてどんぞ。

http://www.boxofficemojo.com/weekend/chart/?yr=2009&wknd=48&p=.htm

Averageって、多分、一つの映画館あたりの平均売り上げってことだと思うんだけど、この数字が「The Road」より良かったのは、上映館が一桁の映画のみなので(日本言うところのミニシアター系か?)、実質ほぼ一位だ! 凄い!
公開二週目が15位、三週目が17位、四週目となる先週末は上映館が396館とぐっと増え16位となっております。
拡大公開・大量動員のエンターティメント映画とは一線を画す作品であることを考えれば、悪くない数字だよねえ? 日本の配給会社さん、いかがっすか?(揉み手、スリスリ)


その2.映画賞レースにおける、「The Road」
元々、情報系記事はめっちゃくちゃ手薄な当ブログ。しかも上記の事情により、海外サイトのチェックなどほとんど出来ておらしまへん。
えーと、ゴールデングローブ賞には全くかすらなかったみたいですねえ。プンプン。EPん時はノミネートされたんでが。まことに残念。
まあ、オスカーとゴールデングローブ賞の受賞が必ずしも被るという訳でもないし…ブツブツ。
全米各地の映画賞はどうなんでしょ? 済みません、全く把握しておりません…イジイジ。


その3.マッツの「誰がため」、いよいよ日本公開!
先週の土曜日、12/19に渋谷シネマライズにて封切り!…だったのですが、まだ観に行けてないのですよお。
光彩陸離のrinzuさんの熱い記事を読んでは、指を銜えております。うわーん(泣)。
年内に観に行くことが出来るか、微妙な感じ。年明けまで公開が続くことを、ただ、祈るばかり。


その4.ロバート・ダウニー・Jrの「シャーロック・ホームズ」、日本公開日が決定!
アメリカでは12/25公開予定のこの作品、日本公開が来年の3/12に決まったらしいぞ。うわいっ! 意外に早いではないか! やたっ!
日本のオフィシャルサイトはまだらしいので、アメリカのご紹介しときます。予告編がとっても良いざんすよ。
あまりにもホームズが可愛い過ぎて、頭が沸騰しそうになるのが困ったもんだ。
SHERLOCK HOLMES 公式サイト 


その5.ロバート・ダウニー・Jrの「アイアンマン2」、予告編公開!
IRON MAN 2 公式サイト  
アメリカで5/7公開予定、ヨーロッパ各国やブラジル、なぜか台湾などでは4月末公開。本家本元のアメリカより一週間以上も前に他国で公開されるって、なんか不思議。
日本は6/11だとIMDbには掲載されていたけど、果してどうか。IMDbって、結構誤報が多いんだよね。


その6.最近、映画館で観た映画
忙しいといいつつも、せめてもの気分転換に手近なシネコンで映画鑑賞。
観たのは二本です。

「イングロリアス・バスターズ」
「パブリック・エネミーズ」

面白かったのは「イングロリアス・バスターズ」、主役が格好良かったのは「パブリック・エネミーズ」って感じかなあ。
upブラッド・ピットが格好悪かったという意味ではない。なんと言うか…「ジェシー・ジェームズの暗殺」状態?(要するに、主役が脇に食われてる)
詳細な感想は後日、しばし待たれよ。

生ヒューを見た!ウルヴァリンを観た!

    2009.09.06 Sunday| 23:50 |
日々をジタバタあたふたと過ごすうちに、またうっかり書くタイミングを逃してしまいそうなので、慌てて取り上げます。
9/3(木)、 「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のジャパンプレミアに行って参りました!

「X-MEN」シリーズは、大好き!はまった!と云うほどでは実は無く。普通に面白いよね、一番格好良かったのってむしろ悪役のイアン・マッケランだよね、と云う程度の好きレベルなのですが、ヒュー・ジャックマンはかなり、かなーり好きです。
と云うか、ヒューが出てなかったら、X-MENって多分観てないだろうなあ、私。
ヒュー・ジャックマン、顔良しスタイル良し演技良しとここまでは他にもそういった俳優はおりますが、ヒューの場合はそれに加えて歌えて踊れちゃう訳ですから、ミュージカル好きとしては興味の湧かないわけが無い。
でもって先だってのアカデミー賞授賞式の司会の見事さにハートを打ち抜かれ(すぐに打ち抜かれる脆いハートラブです)、ヒューの出演作はいつのまにやらアレコレ観ちゃったりしたのですが、作品の良し悪しや世評は置いておいて、実はヒューの演じた役柄で一番好きなのが「プレステージ」のアンジャーだったりします。
19世紀末が舞台なので、男性の服装に関してはクラシックでフォーマルなスタイリングが好きな私としては、ヒューの服装やら髪型がめっちゃ好みでした。共演のクリスチャン・ベイルとの丁々発止も良かったし、デヴィッド・ボウイやアンディ・サーキスも出演していたし、物語全体の怪しげな雰囲気も好きだし、個人的な嗜好をいろいろと擽ってくれる映画だったのです。
そういやあ、感想って書いてないなあ。その内、時間が出来たらチャレンジしてみましょう。
ま、要するに、「X-MEN」や「オーストラリア」のワイルドなヒューもいいけど、エレガントなヒューのほうがより好みだと、それを言いたかったわけです。

事前に得た情報によると、今回の「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」は、ウルヴァリンという存在が生まれたその秘密と哀しい過去を描いた作品とのこと。これまでのX-MENシリーズとはかなり毛色が違うらしいという点と、ウルヴァリンの兄であり敵であるビクターの役をリーヴ・シュレイバーが演じている、という点でかなり興味を持っておりました。
リーヴ・シュレイバー?誰?って思った貴方、ちっちっち(←人差し指を立てて、左右に振っていると思いねえ)
「ディファイアンス」でダニエルの弟を演じ、「オーバー・ザ・ムーン」ではヴィゴに女房を寝取られる人の良い亭主を演じ、そういやあ「ニューヨークの恋人」でもヒューと共演してたっけの、リーブ・シュレイバーでございますよ。

でまあ、観たいなあと思って一応試写会には応募はしたんですが、くじ運のまるで無い私、やっぱり当たりませんがな。
ちなみに、これまでの人生で試写会に当たったのってたったの三回だけです。平日に東京まで出掛けていく面倒と時間のやり繰りを考えると、相当観たい!と思っている映画じゃないと応募しないっていうのもあるけど、ダニエル絡みは全敗だし堺雅人も全敗。
「イースタン・プロミス」と「アラトリステ」が当たったのは、まさに執念と云うか有り得ない奇跡と云うか。あ、でも、「慰めの報酬」の時も相当頑張ったんだけどなあ…執念が足りなかったと言うより、競争率の問題でしょうね。

ぐるっと回って最初に戻って、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」ジャパンプレミアです。
くじ運の無い私に手を差し伸べてくださったのが、いつも大変お世話になっているA様です(書くよ!って言ってなかったので、一応伏せた。書いちゃったよ、Aさん。事後承諾よろしく)。
ある日の夕方、携帯メールがズンダカッタッタン♪(←着メロは007のテーマ)と鳴りました。Aさんからです。
「ジャパンプレミアが当たった、生ヒュー見る?」…見ますとも!見たいとも!



当日の会場は、六本木ヒルズのTOHOシネマズでした。
私は18時頃に会場付近に到着したのですが、ヒルズのアリーナで開催されていたレッドカーペットイベントがまだ終わってなかったようで、何らやいろいろと声や音が鳴り響いております。
お、ヒューの声だラブとは思ったんですが、私は六本木ヒルズは不案内なので、覗き見はあっさり諦め、会場入り。
試写会は席は決まってないのが一般的だと思うんですが、会場がTOHOシネマズだしプレミアだしと云うことで、今回は全席指定です。
我々の席は前から三列目、右よりでした。一列目は中央部分にしか席が無いので、実質的には二列目という非常に素晴らしい席。これは全て、Aさんが頑張ってくださったお陰です。何から何まで本当にありがとう。今度、何かでお返しするね!
さて、開演予定の19時になりました。司会者の女性が壇上に上がってご挨拶、簡単な紹介の後にいよいよ…
ヒュー・ジャックマン登場! 顔ちっさ! 足なっが! 
右側の入り口から颯爽と入場してきたヒュー、前列の観客たちが握手を求めると、満面の笑みを湛えながら、気軽に握手をしてくれちゃってます。
会場は歓声と嬌声で大揺れの大騒ぎ、後ろのほうの観客が数名前方に走ってきたので、スタッフが慌てて引き剥がし、ヒューを壇上に連れていっちゃいました。この間、1分くらいかなあ? 
いやあ、生はさすがに迫力が違うねえ。同じ人間とは思えないほどの見事な造作としなやかでエレガントな身のこなしには、見蕩れるはおろか魂が飛ぶ想いでした。ラブラブ
実はもうちょっとで握手してもらえるところだったのー。いや、そのくらいに近い席だったんだよ。
最初っからそのつもりで立ち上がって手を伸ばしていたら、多分握手して貰えたんじゃないかな。惜しかった。
ぽかーんと見蕩れちゃって、気が回らなかったのです。あっ!と思って手を差し出したら、直後に壇上に連れてかれちゃたのさ。

会場の興奮が少ーし収まったところで、ヒューからのご挨拶。たどたどしい日本語でしたが、笑顔が可愛い。質疑応答なんて100万回くらい同じような内容繰り返して飽き飽きだろうに、丁寧ににこやかに答えてます。
観客からの歓声にも即座に対応、めっちゃくちゃフレンドリー、当意即妙なやりとりはさすがアカデミー賞司会者です。顔やスタイルだけじゃなく、頭も良ければ性格も良いんだろうなってことが、まざまざと伝わってきます。
とにかく本当に格好良い。Aさんとも話したんだけど、いっそムカつくくらいに格好良かったです、ヒュー・ジャクマン(物凄く褒めてるつもり)。
ヒューが舞台に上がっていたのは、実質10分程度だったのかなあ。あっという間だったような、結構長かったような。ボーっとしてた所為か、時間感覚が無くなっちゃいました。
最後までにこやかな笑みを絶やさず、紳士な態度を崩さなかったヒュー・ジャックマン。本当に素敵で、あらためてファンになりましたよ。
残念だったのは、一部のファンの態度と行動です。
ヒューの入場時にも一騒動あったんだけど、退場時はもっと酷かった。後方の席から走ってきた何人かのファンが、壇上にまで掛け上がって握手やらサインを求めたのです。スタッフが慌てて引き剥がして特に大事にはならなかったけど、怪我や事故に繋がったらどうする!(怒)
さすがのヒューもちょっと戸惑った顔をしてましたよ。好きな俳優を困らせてどうする!(怒)(怒)
お若いお嬢さん方が多かったということもあるかもしれないけど、もうちょっと、大人になってほしいなあ。

映画本編については公開前だし、さすがにネタバレは拙いかと。と云うことは、レビューも書けませんがな。私の映画レビュー=ネタバレだもんねえ。
ネタバレにならない程度に感想を箇条書きにすると、こんな感じ。

・面白い。今までのX-MENシリーズの中で、個人的には一番好き。
・ウルヴァリンを初めて格好良いと思った(今までは、髪型がアレだったので…)。
・お兄ちゃんがアレでした。一部の女子(含む、わたくし)が喜びそうな展開だ。
・割りと短いのに、全く短く感じない。退屈で長く感じたってことじゃなく、密度の大変濃い映画。


会場でヒューも言ってたし、レッドカーペットイベントでも発表されて記事にもなっているので、構わないと思いますが、次回作の製作が決定しているんだそうな。
舞台はなんと、日本なんですって! ロケも日本でするらしいけど…「なんちゃってニッポン」にならないといいねえ。
ネット上でもあちこちで記事になっておりますので、こちらなどご参照あれ。

cinemakafe.net
佐藤隆太、ヒュー・ジャックマンに続編出演を懇願「ウルヴァリンのためなら何でも!」



ところで、我らがダニエル・クレイグとヒューとの共演舞台がもう間もなく始まる訳ですが…あまりにも生ヒューが格好良かったので、だいじょーぶかーダニエル?と、ちょいと思っちゃいました。
いえ、もちろん、演技の面でダニエルがヒューに劣るとは全く思いませんが、身長とか足の長さとかスタイルは…やっぱり、ほら、ねえ。
ダニエルファンである私らの目には、ダニエルは非常にカワユク見える訳ですが、一般受けする判りやすい美形という意味では…やっぱり、ねえ?
いや!そんなことは無い!ダニエルだって、天下の色男ジェームズ・ボンドなんだからね!私ってば何を心配してるんだか、プンプン!ぶー(ちょっと苦しい)

無理やりな言い方ですが、ヒューって欠点の無いところが唯一の欠点かなあ、などとも思ったりしました。
ケチの付けどころが無い分ツッコミどころも無くて、ヒューって格好良い!で完結してしまうから、あれこれ考える余地が無くてちょっと物足りない。…なんてことを言いつつも、生ヒューに見蕩れてたのはわたくしめですが。
前にも何かの記事で書いたような気がするけど、完璧に整った容姿の持ち主よりも、どこかに欠点やら隙のあるほうがより一層魅力的に思えるのです。非常に個人的かつ偏った嗜好かもしれないけど。
ダニエルなら鼻の下が少々長めだったり、マッツとヴィゴは歯並びがちょいとナニだし、ショーンは顔の輪郭線が厳つい、マチュは白人男性としてはかなりちっちゃい。堺雅人も口元に難あり。
容貌におけるそういった隙こそが、私の脳内では可愛らしさや愛おしさに変換するらしい。脳みそ腐ってるせい? あ、やっぱりそう思う?

「MW-ムウ-」〜物語の力、妄想のエネルギー

    2009.07.31 Friday| 23:57 |
早いもので、今日で七月も終わりですねえ…(遠い目)。
最早、「週刊スティールブルー」と云うギャグ(のつもりだったんですよ?)が、すっかりお寒くなってきた今日この頃。って、夏なんでお暑いんですが。
このところ仕事で文章を書かなきゃいけないことが多く、いや、別にライターをやってる訳でも文章書いて食べてる人でもないのですが、そんなのこの文章読めば判るってなもんですが、まあ、たまたまそう云う仕事が立て込んでおりまして。
毎日せっせと文章書いてるものだから、あっちやこっちのブログやらサイトやらも更新しているような錯覚についつい陥ってしまっております。
仕事の多忙はまだ長引きそう。この調子のまったりとろとろ更新が暫くは続くかと思いますが、根性無しの管理人をお見捨てにならず、遊びにいらしてくださると嬉しいです。

と云うことで、本日は映画の話題。
手塚治虫原作の映画化!と云うことで話題となった「MW-ムウ-」でございます。


「MW(ムウ)」(2009年、日本)

16年前、ある島の島民全員が死亡する事件が発生。
その事実は、政府の手で一夜のうちに闇に葬られ、事件は忘れ去られるはずだった。だが、惨劇のすべてを目撃していた2人の少年が、神の悪戯で生き残っていたのだ…。
そして現在。地獄を見た少年の1人・賀来裕太郎(山田孝之)は、神の道に救いを求め、教会の神父に。そしてもう1人の結城美智雄(玉木宏)は、自分の壮大な計画を遂行するためなら、人殺しもいとわない美しきモンスターになっていた。
事件を隠蔽した関係者に近づき、次々と地獄へ突き落としていく結城。果たして彼の本当の目的とは…!?(goo映画より、引用)



先ず最初にお断りしておかなければならないのは、私が原作漫画を未読であると云うこと。
そこそこの漫画好きなので手塚漫画の有名どころはほとんど読んでいるはずだったのに、この作品に関してだけは、題名を聞いたことがあるかなあ?という程度。
少し前に、ある会合でこの作品が話題に上り興味を持ったのですね。会合参加者の某方に伺った内容や人物設定が非常(←ここ力瘤)に好みだったのですが、原作を読むのは敢えて封印。
映画化されるなら、それを観てからにしようと思ったわけです。
ネタバレ大魔神なだけあって、自分自身もネタバレが全然大丈夫なタイプ。一頃なんて、推理小説のラストを読んで犯人を把握し安心してから読んだりしたこともあったほどの邪道者なんですが、日本映画の場合は例外。原作読んでから映画を観ると、暴れたくなるようなこともままあるからね。
せっかくお金と時間を掛けて映画館に出向くんだから、「観なきゃ良かった…」と云う気分に陥らないよう予防線を張っておこうという小市民的発想。
現金なもので好きな役者が出てれば話は別、映画の内容がアレでもソレでも全然OKなんだけど、「MW」の出演者については嫌いじゃないけど、大好き!と両手を握り締めて宣言するほどではないなあ、と云う感じだったものだから。
とまあ、そういう前提がありましての「MW」感想、いつにもましてのネタバレの嵐になるかと思いますので、NGの方はブラウザバックでよろしく。

映画冒頭、タイの首都バンコクでの結城(玉木宏)と沢木刑事(石橋凌)の追走劇には度肝を抜かれました。
映像がどうのアクションがどうのっていう以前に、よくもまあ、あの街の年柄年中お盆の高速道路みたいに渋滞した混雑道路でカーチェイスなんぞ撮影したものだと、感心してしまいましたよ。
行ったことのある方なら判ると思うけど、バンコクは世界屈指の交通渋滞の街。朝夕のラッシュ時ともなれば、歩くほうが早いくらいだったりするのです。
それでも現地の人は歩かないけどね。暑いから。
知り合いのタイ人曰く、「渋滞で車だと1時間掛かる、歩けば30分で着く。タイ人は迷うことなく車を選ぶ」…だから、年年歳歳混雑が酷くなるんだっつーの! 
高架鉄道が出来て少しはマシになりましたが。あ、この高架鉄道でもロケしてましたね。道路の渋滞に比べると電車は空いております。
公式サイトによると、タイ国軍とタイ警察の全面協力により空港から市内への5車線を数日間に渡って封鎖して撮影したとか。…マジですか? ああ、現地の方々とその時に居合わせた観光客がつくづく気の毒だなあ。他の道は地獄のように混みあったんだろうなあ。
また話が横道に逸れそうなので強引に戻すと、そのタイ側の全面協力の甲斐あってか、甲斐なきゃ困るけど、確かにど迫力のシーンが続きます。
カーチェイスと車のクラッシュに続き、狭くて人と物が溢れてる市場内でのバイクと人間との追いかけっこがまた凄い。どこまでが演出なんだか、ぶち撒かれる野菜や果物、ど突き倒されるタイのおっちゃん&にいちゃんたち。結城と沢木刑事の繰り広げるバトルのお陰で、市場内はまさに阿鼻叫喚の嵐。
凄いよ、確かに。凄いんだけど…ちょいと長い。これでもか!のアクションも続き過ぎると飽きるんだっていうのは、後日取り上げる予定の「トランスフォーマー」もそうだったんだけど、「MW」のここのシーンもやたら滅多ら長い。
時間は計って無かったけど、どうだろう、追いかけっこの前後も含めタイのシーンだけで30分くらいやってたかなあ?そうでもない? 
観ている時、手に汗握りつつも若干の違和感を感じてたんだけど、観終わってから考え直すと、全体の流れの中でやはりここのシーンの尺が長過ぎる。
これってもしかして、政治的(?)判断だったのかしら、などと憶測したりして。だって、あれだけのロケをやっちゃった訳でしょ? 他所の国で現地の軍隊と警察まで動員して首都の道路を封鎖してまで、撮っちゃった訳でしょ? お金だけの問題じゃなくなると思うのよ。
それでまた、役者二人も頑張ってるんだよね。玉木宏はああいう風貌だし役柄もあるしで淡々とした風情だったけど、石橋の兄貴の奮闘振りといったら…涙ものですよ、ホント。
あちらの顔を立てなきゃとかこっちのメンツも考えなきゃとか、いろいろ大人の事情が発生した結果として、編集でばっさり切ることが出来なくなった…と考えると、この時間尺のバランスの悪さに説明が付くのではないかと。

あまりにもタイでのシーンが長いので、てっきり、物語の後でまたタイでの一件が大きく絡んでくるのかと思いきや…そうでもなかった。もちろん、結城の復讐劇としての全体の流れとしては続くんだけど、この件はこの件でハイ終わり!だったので、ちょいと肩透かし。
とにかくこの映画全体に言えるんだけど、それぞれのエピソード=事件の描き方のバランスが非常に悪い。下手。
例えば、このタイでの誘拐と殺人事件ががこれだけ派手に大掛かりに描かれるのに対し、その前に結城が手を下したと思しき殺人事件は、物語中で言葉で簡単に説明されるだけ。
結城と賀来が惨劇の沖之真船島から逃げた一件も、「やっとの思いで島から脱出し」の一言で説明されて終わり。おーい、ちょっと待ってー。子供だよ?二人とも。
MWが流出して多数の島民が死に、その事件を隠蔽するために生き残った人々まで虐殺した国家と軍隊の目を掻い潜って、どうやって子供二人が逃げたのさ。船に潜り込んだか、手漕ぎボートで夜通し漕いだか、それともイカダで漂流したのか。そこんとこを説明されないまま「脱出した」って言われても、リアリティが無い。
そもそもがリアリティは薄い話なんだから、細かい設定を蔑ろにしちゃったら、嘘っぽさだけが残ってしまうではないか。前にも何度か同じような文脈で書いたことがあるけど、「どうせ私を騙すなら、騙し続けて欲しかった」ってヤツですよ。
一瞬でもいいから、子供二人が夜の海を渡っている映像とか、船底に隠れ潜んでいる映像とかを挿入するだけでも違ったと思うんだけどな。

もう一箇所、あまりにもあまりだろうって思ったのが、物語の終盤、結城が在日米軍の基地に人質を取って立て篭もるシーン。遂に結城がMWを手に入れるという重要な場面なんだけど、ここなんてほとんど何も描かれて無いに等しいんだよね。基地の慰問を装って子供たちと出掛ける結城の姿が映り、場面が切り替わると既に結城がMWを手にしてる。
なんだなんだ何事だ?と思ってたら、将校と子供たちを人質に取ってMWの隠匿場所に案内させたという説明が入る。ちょっと、待てや。そこ肝心だろうが。
そのシーンはカットしたの?それとも、そもそも撮影しなかったのかなあ。

かと思えば、明らかに不要なシーンがあったりするんだよね。
細かい部分はちょっと忘れてしまったんだけど(ゴメン…観てからもう10日も経っちゃったもんだから)、島民惨殺事件の黒幕の一人、政治家の望月の娘が結城に紹介されるシーンがある。
お嬢さんが振袖を着てるのでお見合いかと思ったら、そうでもないらしい。説明不足でよく判らないんだけど、その娘を結城が勤める銀行に就職させたいとかそんな感じ。でもって、結城がお嬢さんを意味ありげに見詰めて、お嬢さんがポッとなったりして。
となったら考えるのが、結城がこのお嬢さんを誑しこんで手駒にするっていう展開だよね? 冒頭のタイのシーンでは、誘拐事件の被害者の娘は実は結城に誑かされた共犯者だったし、このお嬢さんのエピソードも当然そうした展開になるのかと思いきや…そのままフェイドアウト。二度と出てこんかったよ、振袖お嬢。
てっきり伏線かと思ったのに、あれって何だったんだろう。どうしても不思議で検索したら、原作では結城と政治家の娘が婚約するっていう展開があるらしい。ってことは…原作に即して撮影するだけはしたけど、尺の問題でそこまで話が展開できなかったってこと?
だったらすっぱりそのシーンを切れよ!意味無いじゃないか。ミスリードだなんて言わせないぞ、あれは単なる思わせぶりだ(プンプン)。

とまあ、こんな感じでとにかく全体のバランスが悪い。
力瘤入りまくりの気合の入ったシーンがあるかと思えば、展開がスピーディと云うより端折り過ぎたり、不要なエピソードでもたついたり。
ところがですね。つまんなくは無いんだよね、これが。上でもちょっと書いたけど、結構手に汗握っちゃうんです。ここまで延々と書いたバランスの悪さや、おっかしいだろそれ!っていうツッコミどころ満載なのにも関わらず、飽きない。
これは推測なんですが、原作が持つ物語の力っていうのが一番大きいんだろうと思う。
島民が惨殺された島から逃げ延びた、たった二人の子供。一人は神父となり、もう一人は良心を無くし、美しき悪の権化となり果てる。魂を売って社会での成功を得た男たち、次々と起きる残虐な殺人事件、阻止すべく必死で捜査をする刑事。秘密を暴こうとして命を落とす新聞記者、国家による犯罪。
しかも、この物語の主人公は悪を阻止しようとする側ではなく悪そのものである結城であり、そして結城が戦う相手もまた、国家と人民の安全の名の下に簡単に人を殺す輩な訳で、彼らは果して悪なのか善なのか。結城の残酷な振る舞いと悪行もそれはMWを吸った後遺症と副作用である以上、結城は悪であると同時に被害者でもある。
単純な勧善懲悪とはまるで違う、複雑な入れ子構造となった善と悪との対峙。
これだけ欠点が目立つ作品なのに、映画を観終わった後には不思議な余韻が残るのは、手塚治虫という天才の創造による「物語の力」故なのではないかと思うわけです。

この映画、少々検索してみたら世評はあまり芳しくない模様。特に、原作ファンからはかなりのブーイングが出ているようです。その最大の要因が、賀来と結城の関係性の描き方。
原作では、この二人の間は明確な同性愛関係にあると描写されているとか。ところが映画では、それっぽい雰囲気をほんちょっぴり漂わす程度でとどめている。これが酷評の原因。
そういうシーンが観たかった!と云う文句ではなく(笑)、同性愛という設定を有耶無耶にしたことで、神に仕える神父である賀来が何故にあそこまで結城を庇うのか、と云う点について説得力が無くなってしまったということらしい。
まあ、確かにね。「命を助けられた」とか「結城が居なかったら自分も死んでいた」という台詞こそあるけど、普通人ならいざ知らず、カトリックの神父である賀来が結城の犯罪の全てを知りつつそれでも庇おうとする説明としては、ちょいと物足りない。自分の命を助けてくれたから、人の命を奪うのを見て見ぬふりするって、神父の風上にも置けないよねえ。
先日ネットで流れていたニュースによりますと、同性愛を描くことに一部のスポンサーが難色を示したんだそうな。監督自身がその件をはっきりと認めたらしい。ふーん。今時、何をいってやがんでい、って感じですが。そのスポンサー出て来いってなもんですが。
私個人としてはですね、そういった描写がなされてなくても然程違和感を感じず観ちゃいました。
ここで、「えっ!きゃんさん、どうしたの?熱でもあるの!」って驚く声が、多方面から聞こえてこないこともありませんが。
原作通り、二人が同性愛の関係にあると描いたほうが物語に説得力があったのは間違いない。その辺まことに残念だと思うのは、私ももちろん一緒ですけれども。
なぜかと言えば、直接描写が無くても雰囲気を醸し出してさえもらえれば、妄想、じゃなくて想像で補えるのでね。何せわたくし、妄想、じゃなくて想像、じゃなくてやっぱり妄想大魔王でもありますからして。うっふっふ。

最後に役者についてちょっと触れると、この映画は全体にキャスティングは非常に上手かったんじゃないかな。脇役も含め、ミスキャストが見当たらない。
その中でもやはり、玉木宏はまさにハマリ役だったなと思うような次第。
きつめに整った美しい顔立ちと、スレンダーなのに付くべきところにきちんと筋肉の付いたこれまた美しい身体。綺麗過ぎていっそリアリティが無い玉木宏の容姿が逆に、結城美智雄という架空の人物に奇妙なまでのリアリティを与えていたのではないかと。
賀来を演じた山田孝之。個人的にはあまり好みの役者ではない、と云うか、むしろ苦手系なんだけど、この役柄には合ってたと思う。玉木宏と並んだ時のバランスも良いし。この役柄を、もしも玉木宏と張るくらいの美青年が演じたら少々くどいし、それこそ、どこのBLだって感じになりそう。山田孝之くらいのもっさり感のある容姿が、丁度良かったのではないかと考えるような次第。
たーだー、無精ヒゲはやめてー。神父が無精ひげって有り得ないし。別に野生的な雰囲気を出す必要なんて無いし。ヘアメイクさんがワックス使ってめっちゃ頑張ってスタイリングしました的な髪型はまだ許せても、あのヒゲだけは考え直して欲しかったなあ。

二つの顔は何を視ているのか〜「天使と悪魔」

    2009.06.20 Saturday| 23:57 |
急に飛び込んできた、マイケル・シーン、007次回作でのヴィラン役決定か!?のニュース、本当なんでしょうか。わたくし正直なところ、梅雨に負けないくらいジメついた気分でございますわよ。
…あんま、好みじゃねーなー。(ちっちゃな声で)

と云うことでこんばんは、管理人のきゃんです。何かとご無沙汰が続いております。
ご心配くださった皆様には、心からのお詫びと御礼を申し上げたい。相変わらずの多忙でヘタリ気味ではありますが、何とか日々を元気…でもないけど、取り合えずヨタヨタしながらどうにか過ごしております。

今日は久々に映画館で映画を観てきました。
いつぶりだろ?と暫し黙考。…4月にショーン・ペンの「ミルク」を観に行って以来だから、ほぼ二ヶ月ぶりだったよ!
その間も観たい映画が無かったわけではないんだけど、体調とスケジュールのタイミングがどうにも合わず。結構楽しみにしてた「バーン・アフター・リーディング」は、近所のシネコンではあっという間に夜だけ上映になっちゃって、結局見逃してしまったのさ(仕事の絡みで、平日夜はなかなか映画を観に行く時間的余裕が取れないのです)。
でもって、今回ようやく観に行ってきたのは「天使と悪魔」でございます。
「ターミネーター4」と「トランスフォーマー」どっちにしようか悩んだんだけどね。でも、この両作品は公開されたばかりだけど、「天使と悪魔」はもう六週目突入だから、そろそろ上映縮小になっちゃうかな?と云う読み故。
今のわたくし、一日に二本ハシゴする根性と体力が無いざんすのよ…。



「天使と悪魔」(2009年、アメリカ)

教皇が病死し、次の教皇を選出するコンクラーベが行われようとしているヴァチカンに、400年前に弾圧された秘密結社「イルミナティ」が復讐を開始する。
彼らは4人の教皇候補を誘拐。科学の四大元素“土”“空気”“火”“水”を表わす焼き印を胸に押しつけ、一時間ごとに惨殺すると予告する。さらに街を吹き飛ばすほどの破壊力を持つ反物質を、ローマのどこかに隠したのだった…。この恐ろしい計画を阻止するため、ヴァチカンは宗教象徴学者のラングドン教授に助けを求める。(goo映画より引用)


前作の「ダ・ヴィンチ・コード」は、レンタルしたDVDをそれなりに面白く鑑賞。
「それなりに」が付くのは、謎解き部分の講釈がどうしても長くなり、その分映画全体のバランスが悪いように感じたから。ト書きの多すぎる漫画とか、説明台詞ばかりの小説とか、そういうのと同じ据わりの悪さがちょいと目立ちました。
長大で薀蓄だらけの原作を2時間半にまとめたのはなかなかの力技だと思うんだけど、やっぱり多少の無理を感じざるを得なかった。あれよあれよと云う間に事態が展開し、2000年の長きに亘り隠し通された秘密がたちまち解明しちゃうんだもん(…他にもあったな、こういうストトンな展開。あ、ナショナルトレジャーだ)。
まあ、そこはさすがにハリウッドの一流が手掛けただけあって、同じように薀蓄だらけの長大な原作を映画化した某妖怪映画のごとき、イマイチ感漂う作品になってないのはさすがなのだけれども。

でもって今回のこの作品ですが、予告編が実にいい感じだったのですよ。
サン・ピエトロ広場を見守る守護天使の彫像に雷鳴のごとき光が差し込み、その瞬間に天使の顔が悪魔に変貌する…。おおっ!かっくいい!!ありがちと言えばありがちなんだけど、天使だの悪魔だの堕天使だの妖魔だの転生だのにやたらと弱い、ある種のオタク心をすっかりくすぐられてしまったのだよ。
それでもってキャストを確認してみたところ、おっと、これはなかなかの、いやさ、相当に豪華な配役ではないか!

告白するとですね、実はわたくし、トム・ハンクスという俳優にさほど関心を持ってない。嫌いでは無いし、どちらかと云うと好感を持っている俳優。ただ、大好き!って程でもない。
主演作も割と観てるし、中にはとても好きな映画もあるんだけど、彼本人にはどうにも興味が湧かないんだからしょうがない。トム・ハンクスが出演してるからと云う理由だけで映画を観ることは、100%無いと断言できる。
このブログを読んでくださっている方でトム・ハンクス好きの方がいらっしゃったらまことに申し訳ないんですが、ご容赦ご勘弁。
基本的に役者本位で映画を観るミーハーな私。その自分基準からすると、トム・ハンクス主演の「天使と悪魔」は主題には興味はあるものの、映画館に足を運ぶほどかどうかは微妙なところ。ところがどっこいこの映画、脇役陣が実に豪華!実にツボ!!だったんですねえ。

先ずは、物語の重要な鍵を握る教皇の侍従、ユアン・マクレガー。最初に登場した時、実は「ユアン…老けた?」って思ってしまったんです。ごめん、ユアン。
続きを観ればそんなこともなく。あのちょいとばかり老けた雰囲気は、師であり義父である教皇の死を悼んでの姿だったんだなと、納得。
神父なユアン、襟元から手首、足元まで覆い隠して肌を見せないあの禁欲的な姿が実に似合っておりましたねえ。あんな風にきっちり着込まれると、ちょいとひん剥き…(自粛!自粛!自粛!)
それでもって、実力派の枢機卿にアーミン・ミューラー=スタール。「イースタン・プロミス」のロシアン・マフィアのボス、って言うかキリル・パパだよ! 
相変わらずの渋くて良い声、微笑を湛えていても笑っていない目元が怖いよ、格好良いよ。慈愛と冷徹、聖と俗とを併せ持った威厳ある姿を堂々と演じておりました。
彼が登場すると画面がびしっと引き締まる感じがしちゃうところなんて、さすが!としか言いようが無い貫禄。



up ユアン演じるカメルレンゴと、アーミンおじ様演じるシュトラウス枢機卿の2ショット。

そしてそして、胃弱風呂のまさきさんおっしゃるところのマッツのお友達が、沢山出演しておりますのよん。
スイス衛兵隊の隊長には、「キング・アーサー」でマッツと共演、ラスボスことセルディックを演じたステラン・スカルスガルド。相変わらずのド迫力、実に素敵なステランさんは、マッツ主演のスウェーデン映画「闇夜の逃亡者-ダークロード」のファビアン君ことアレクサンダー・スカルスガルド君のお父様でもいらっしゃいます。
それでもって、巷で人気急上昇中らしい、トゥーレ・リンハート(ツゥーア・リンハートゥがより正確な発音なんだよね!)は、「Flammen og Citronen」にてマッツと共演。いつもお世話になってる、光彩陸離のrinzuさん情報によると、この映画もしかして今年暮れに公開されるかもとのこと(rinzuさん、いつも情報ありがとうございます。勝手に引用、ごめんなさい)。

それでもって謎の暗殺者にはニコライ・リー・コス! スクリーンでは、今回初めてお眼に掛かることが出来たよ、私。
ニコライ・リー・コスは日本ではまだまだ馴染みが薄いと思われるデンマークの俳優ですが、ウチのブログにお出でくださっている皆様方にはむしろご存知の方が多いかと。なんと言っても、「しあわせな孤独」のヨアヒム、「フレッシュ・デリ」のビャン&アイギル、それでもって「ブレイカウェイ」のステファンですゆえ。
上記の作品は日本でDVDが発売されてる分ですが、それ以外にもマッツとの共演がとにかく多いんだよね。こういう共演もしとります。down



デンマーク版「We are The World」みたいな、チャリティ活動…だったよね?
こうやって並んで立つと、ニコライのガタイの良さが判ります。何せ183センチあるマッツが小さく見えるんだから。
この身長差からして、ニコライは190cm近くあるんかな?

言及(?)ついでにニコライの苗字ですが。
「天使と悪魔」の公式でも映画関連サイトでも「コス」表示になってたんで今回はそれに倣ったんだけど、ずっと、カースって思いこんでたよ。てか、以前に発売されているDVDでは「カース」になってたんだけどなあ。
デンマーク語の発音的にはどちらが正しいんでしょ? まあ、マッツだって本当はマッツって発音じゃないしねえ。むしろ、「メッス」って感じの発音なんだっけ。上記の通り、トゥーレ君も同様に、日本語記載と実際の発音には違いがあるみたいだし。
そもそも、外国語の発音をカタカナ表記するのはどうしても無理がある。有名な話では、昔々の大昔、ロナルド・レーガンが第40代アメリカ大統領に就任した際、それより以前の俳優時代に日本で表記されていた「リーガン」を「レーガン」に訂正したと言う例もあったくらいですからねえ。
と云うことで、デン語発音に詳しい方(約二名様!)(笑)、よろしかったらご教授くださいませ。

話がまた横道に逸れたので修正。要するに、主演のトム・ハンクスよりもむしろ脇役目当てで観に行ったと。端的に言えばそういったことを言いたかった次第(最初っからとっととそう言えというツッコミは、棚の上にあげておく)。
考えてみれば、「ダ・ヴィンチコード」もむしろ、イアン・マッカラン観たさでレンタルしたんだった。わたくし、成長がありません。ええ、三つ子の魂、百までが座右の銘であるからして(嘘)。

でもって、映画ですが。
これがまた、なっかなかに面白かったんですよ! 映画としての完成度、まとまりの良さは前作の「ダ・ヴィンチ・コード」より全然上だったんじゃないかなあ。
「ダ・ヴィンチ・コード」は、原作未読だと若干意味不明だったり、判りにくい部分も相当多かった。
実際、観終えてからしばし考えて「で、結局、何だったの?」みたいな感想を持った方もかなり多かったようだし。
それに比べて「天使と悪魔」は消化不良の箇所が少なく、映画世界の中で物語を完結することに成功していて、最終的に映画的カタルシスを感じて観終えることが出来る。
謎解き部分があまりにもちゃっちゃと進み過ぎるのは前作同様だけど、時間が限られその間に謎を解かねば人命が失われる!と云う大義名分があるので、勢いで納得させられちゃうんだよね。
誘拐された枢機卿たちが順番に処刑されるくだりなんて、どうにかして阻止すべく知恵と体力を振り絞るラングドン教授の頑張りに、観てるこちらもすっかりシンクロして手に汗を握っちゃいました。
終盤、遂に反物質が爆発する!何とか阻止せねば!!シーンの大盛り上がりには、映画を観てこれほど真剣にハラハラドキドキしたのは久しぶりと思ったくらいでした。
これでもか、これでもかと云う程に事件は動き転がり続け、一方で教皇選挙コンクラーベも続行され、そこに関わる枢機卿やヴァチカンの人々、警察や衛兵隊らそれぞれの思惑が複雑に入り乱れる。まさに息も吐かせぬ派手な展開は、138分のかなり長めの尺だというのに眠くなったり飽きたりするどころか、長さを全く感じなかったほど。

誰が真犯人で最後の最後どう収まるかと云うのは、まあ、ほぼ予想通りだったんだけど、それでも「もしかして…?」と思わせる余地を残してラストに突き進む、その力技は見事。俳優陣の頑張りも大きな要因だと思うけれども。
後述しますが、よくよく考えると物語や登場人物の行動には矛盾点が多いのですよ。しかし、展開の速さと、名優たちのさすがの演技にすっかり誤魔化されると言うか騙されると言うか。
観終わって、しばし脱力。凄かったねー、面白かったねーと云うのが端的な感想。
感動するという種類の映画ではないけれど、圧倒的な物語の力に惹きこまれ振り回される快感を十二分に味わうことの出来る映画なのは間違いない。
ミステリー好きの方、歴史、中でも歴史裏話が好きな方には特にお薦めです。歴史的建造物や教会が主な舞台、ラングドン教授がローマ中を駆け巡る展開なので、美術や建築好きの方も必見。
映像が実に素晴らしいので、映画館で鑑賞し、その後、DVDが出たらじっくり検証しつつ見返すと言うのが正しい鑑賞のあり方かも。

さーて。ここから以降は、悪口と云うか疑問検証ターイム。
ネタバレが全く躊躇無くドンガン始まりますので、イヤンな方は避けてね。
一応、伏せます。

今更ながらのアカデミー賞

    2009.03.11 Wednesday| 01:14 |
今更ながらの話題ではございますが、先月22日(日本時間23日午前)に発表された第81回アカデミー賞。
先週土曜日にNHK・BSにて放送されたダイジェスト番組、録画していたものを昨晩ようやっと鑑賞叶いました。あまりにも遅過ぎるマヌケな記事だけど、自分的心覚えも兼ねてちょっとだけ書いておこうかなと。

今年のアカデミー賞、司会者はヒュー・ジャックマンとのこと。
ヒューは歌って踊れる俳優だと言う事を予ねてより聞き及んでおり非常に興味を持ってはいたのですが、実はわたくし、彼の出演作は数えるほどしか観てないのですね。「X-メン」&「X-メン2」、それと「ヴァン・ヘルシング」に「プレステージ」の4作のみ。
「X-メン」は、まあ、普通に面白かったけど特別論評するほどでもない…かな?という感じで、この映画の中で一番印象的だったのは悪役を演じたイアン・マッケランでございました。なんつー格好良いジイさんなんだ!(って、お爺ちゃん扱いしたら失礼かもですが)
「ヴァン・ヘルシング」は以前にブログ記事で取り上げましたが、懐かしのゴシックホラー好きには嬉しい映画で個人的にはかなり好き。ただ、ヒューがイマイチ格好良いとまで言い切れなかったのが残念。自分で書いた記事を読み返したら、「衣装の所為だかなんだか妙に老けた印象」と書いていた。なるほど。
「プレステージ」については記事ではまだ取り上げてないのですが、実はこの作品、短期間で三回も観返しております。DVDだけどね。
ミステリーと見せかけて実はSFだったって言うオチは禁じ手と言えなくも無いけど(←ネタバレゆえ伏せました。反転プリーズ)、好みど真ん中の映画でした。ラストに至るまでの展開が絶妙。衣装や美術は素晴らしいし、映像も雰囲気があって美しい。
それでもって出演している役者がいいんだよね。クリスチャン・ベイルにヒュー・ジャックマン、それでもってデヴィッド・ボウイにアンディ・サーキスだもん!
はっきりと「ヒューって格好良い…」って思ったのはこの映画でのことです。19世紀末のクラシックな衣装が実によく似合っていて、スタイルの良さと美貌を引き立たせておりました。何せそれまでに見てたのが、ウルヴァリンとヴァン・ヘルシングだもんねえ。本来の美形具合がちっとも判らんかった。
とまあ、そんな程度しかヒュー・ジャックマンを知らなかった私なのですが。

話を大きく戻します。
ミュージカル映画「プロデューサーズ」で洋画鑑賞に目覚め、その後暫くはクラシック映画とミュージカル映画ばかり漁っていた(←カジロワ以前)私は、とにかく「踊れる役者」に弱い
それでもって、ヒューが授賞式で素晴らしいパフォーマンスを見せたという話題を耳にしたことから、NHKでの放送を非常に楽しみに待っていたわけです。
ああ、前置きが長い。



いやん、思ってた以上に素敵過ぎるよ、ヒュー・ジャックマン。
踊りも歌も達者だけど、それ以上に古き良き時代のミュージカル俳優の雰囲気がナチュラルに身に付いている。「トップ・ハット」を踊る姿にはわたくし、もう釘付けの腰砕け。 ラブラブ
演出も良かったよねえ。もちろん意図的なんだけど手作り感満載の工作じみたセットには、昔のミュージカル映画、特に「雨に唄えば」や「バンド・ワゴン」といったバックステージ物を彷彿させる楽しさがあったし、アン・ハサウェイをステージに上げてのアドリブを装った演出も面白かった。



いやあ、ヒュー主演で本格的なミュージカル映画とか出来ないかなあ。
イギリス風のシリアスなミュージカルじゃなくて、古き良きアメリカのミュージカル映画、ひたすらに楽しくって陽気でちょっとだけ切ないヤツ。
あのパフォーマンスを見て、何事かを目論んだプロデューサーとかいないかしら。



ヒューのことばかり取り上げておりますが、ダニエルのことだって忘れてはおりませんでした、もちろん。
冒頭のレッドカーペットでのファッションチェックのコーナーに、ちょろっとだけダニエルとサツキ嬢が写ったんだけどするっとスルーされちゃって。まあ、一応サツキ嬢は業界人ではあるにせよ一般人扱いだろうし、ブランジェリーナみたいな訳にはいかないよね!…と気を取り直し、授賞式でのダニエル登場シーンを心待ちにしていたのですが。
美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ賞の受賞シーンをカットしやがった奴出て来い!(怒) ぶー ぶー ぶー
番組の最後近く、まるで言い訳のようにダニエル&サツキの姿が一瞬映りましたよ…。

その他、いろいろ箇条書き。

ヒース・レジャーの助演男優賞受賞シーンはやはり感動的でした。目を潤ませていた俳優さんがいたね。

助演女優賞、助演男優賞、主演女優賞、主演男優賞のノミネート者を、以前の受賞者が紹介するっていう演出が良かった。それぞれの紹介の仕方や内容に個性があって興味深かった。

クリストファー・ウォーケン!昨年のアカデミー賞の時にヴィゴと一緒の写真が出回ってたけど、今年も見れて嬉しいー。

ロバート・ダウニー・Jrが映し出される率が高くて、うっふっふ。何せノミネートが「トロピック・サンダー」なので何かと弄られているのも、うっふっふ。そういやあ、ヒューのパフォーマンスの中でも「アイアンマン」が取り上げられていたぞ。

話題の「トワイライト」の主演ロバート・パティンソンが、ケイト・ウィンスレットの背後霊のように何度も画面に映っていたけど、この人、本当に吸血鬼顔だねえ。…でもって私の目にはこの人がどうにもこうにも美形に見えなくて困ってしまった。いや別に困ることもないんだけど、「奇跡の美貌」ってネットの記事で読んだのでね。そ、そうかな? 困惑

主演男優賞の発表の時は、「来年のアカデミー賞でヴィゴがこの場に居て、(今年受賞した)ショーン・ペンに名前を読み上げられたりしたら…」などと夢想しながら見ておりました。
ヴィゴ自身はそう云うのあまり興味が無いらしいけど、ファンとしてはそういう華々しい姿も見てみたい。その時は是非、昨年暮れの来日時のようなヘアメイクのヴィゴで登場して欲しい!

ダニエルもプレゼンターではなく、ノミネートされる側に早くなれるといいねえ。ボンドを卒業しないと無理っぽいけど。マッツは…あまり関心無さそうだね。ショーンのことは…言うまい(涙)。

残酷で切ないお伽噺〜「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

    2009.03.08 Sunday| 23:30 |
一週間のご無沙汰でした。花粉症に加えて、週末は頭痛で体調を崩しておりました。
花粉症の季節に頭痛を発症すると辛いです。
何が辛いって、頭痛薬と鼻炎薬の両方を飲むわけにはいかないのが辛い。辞任した某大臣みたいに酩酊状態になる…くらいならまだしも、ぶっ倒れて救急車で運ばれたりしたらシャレにならん。
知り合いに、風邪薬と頭痛薬を同時服用した挙句(熱で判断力が薄れていたらしい)、病院に担ぎ込まれたという経験者がいるんだけど、かなりホンキでまずい状態だったらしいです。
ああ、意識が遠のいていく〜って思いつつ、自分の足をバンバン叩いたんだそうな。救急車が到着するまでは意識を保とうとの努力(?)だったらしいけど、翌日回復してからみたら足が酷い青あざだらけになっていたとのこと。叩いている時は痛みも何も全く感じなかっただって。
市販薬であっても、甘くみちゃイカン。薬は怖いねえ。

と云うことで、怖い映画の感想を先ずは一本いってみよ!(←ムリヤリ)
※例によってネタバレありです。ご注意ください!


「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008年、アメリカ)

1918年、第一次世界大戦の勝利に沸くアメリカ・ニューオリンズで一人の赤ん坊が生まれた。
裕福な夫婦の下に生まれたその赤ん坊は80歳の老人にしか見えない異様な容貌だった。母親が産褥の中で亡くなったこともあり絶望した父親は、赤ん坊を老人ホームの裏口に捨ててしまう。施設で働く心優しい女に拾われた赤ん坊はベンジャミンと名づけられ、そのままこのホームで育てられることになる。
幼いベンジャミンの肉体は80代の老人のものだった。成長するにつれ自分が他の子供とは全く違う存在であることを否応も無く知ってしまうベンジャミンだが、彼の身体は徐々に変化していく。
やがて車椅子から立ち上がり、杖を突いて歩けるようになり、曲がっていた足腰が徐々に伸び、皺が少なくなり髪が増えて…80歳の肉体を持って生まれたベンジャミンは、成長するにつれ若返る宿命の持ち主だったのだ。
肉体年齢70代の少年となったベンジャミンは運命の少女デイジーと出会う。幼い初恋はやがて破れ、青年期を迎えたベンジャミンは自分を慈しんで育ててくれたホームを出て、マイク船長の元、船員としての生活を送るようになる。
人妻との初めての恋愛と別れ、第二次世界大戦の勃発、身近な人々の死。様々な体験を積み大人となるベンジャミン。
戦争が終わりホームに戻ったベンジャミンは、初恋の少女デイジーとの再会を果たす。二人はやがて恋に落ち、二人の間には娘が生まれるのだが……。



おおまかなストーリーを知った上で観に行ったのですが、いい意味で裏切られました。
もっとロマンチックなラブストーリー、もしくは不思議な運命の元に生まれついた男の波乱万丈の物語を想像していたのです。
実際にはそのどちらでもあり、どちらでもない映画でした。
ロマンチックなラブストーリーと云うにはあまりにも苦すぎる。ベンジャミンとデイジーのまさに運命付けられたとしか思えない恋は確かにロマンチックだし、数十年に亘っての壮大なラブストーリーであるのも確かなんだけれども、物語の根幹で描かれているのは非常に残酷でリアルな現実。
時の流れ。それは時に準じて生まれて老いて死んでゆく普通の人間にとっても、時を遡るがごとく肉体年齢を若返らせていくベンジャミンにとっても、等しく残酷なものなのです。
美しい映像に閉じ込めたその残酷さをリアルに観客に伝えてくる映画、それが「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」でした。

映画全体を貫いているのはただひたすらに静謐な空気。それは主人公ベンジャミンの精神のありようなのかもしれません。
神を呪うでもなく、自分を特別な人間、選ばれた人間として思い上がるでもなく、ただ淡々と人生を送っていくベンジャミン。もちろん、その人生の折々で悩み苦しむことは多々あるのだけれども、身近な人々の生や死を受け止め、自分自身の運命を受け入れるベンジャミンの姿には諦念すら感じ取れます。
老人として生まれ成長と共に若返っていく青年という現実にはありえない物語であるにも関わらず、浮ついたところの無い静かな演技ゆえか、ブラッド・ピット演じるところのベンジャミン・バトンには不思議なリアリティがありました。

SF小説的に言えばタイムトラベル物の変形、とも言えるのかなあ。一人っきりで時間においてきぼりにされてしまった恐怖とか、人とは違った時間軸を生きていくことの悲しみ、みたいな。
ベンジャミンは肉体が若返るのみで実際に時を遡っている訳ではないのですが、時間の逆転現象を物語の主軸に置いているという意味では近いものがあるかと。
ずっと以前にこのブログで取り上げた、ダニエル出演作「星に魅せられて」(「10ミニッツ・オールダー イデアの森」収録)を思い出しました(←ご興味のある方は題名をクリック。当該記事に飛びます)。

意外なほど、観客を選ぶ映画かと。 何せブラッド・ピット主演だし、SFファンタジー的な物語ということでもっと一般受けする映画かと思っていたのだけれども、これはむしろ好き嫌いが非常にはっきりするタイプの映画です。
上記の通り、ロマンチックなラブストーリーを期待して観に行ったとしたら、肩透かしを食います。確実に。
判りにくい話では全く無いのだけれど、映画世界に入り込めない人はそのまま入り込めないうちに2時間40分が過ぎていってしまう可能性あり。
私が観に行った時、前の座席に座っていた女性4人組は、上映後の会話で「途中、眠くなっちゃってさあ」「うん、私もー」なんて話しておりました。入り込めなかったんだろうなあ。
ちなみに私にとっては非常に好みのタイプの物語でした。古典SFが好きな人、ブラッドベリあたりが好きな人にはかなり好まれるのではないかと。
残酷で切なく、そして美しい御伽噺。じっくりと腰を据えてご鑑賞をば。

今年のアカデミー賞

    2009.02.23 Monday| 23:47 |
ああああ〜「ディファイアンス」を観てから、一週間以上も経過してしまいました…。感想を書きたい、書きたいと思いつつも、時間と能力に限界が。
確定申告が憎い、憎ーいー。
詳細を忘れる前に書きたい、書かねば、そう言やあ「ベンジャミン・バトン」も観たんだっけ、「チェンジリング」も観に行きたいんだけど今週末に行けるかなあ、などとアタフタしてたら今日は第81回アカデミー賞の発表の日でした。
とは言え今日はお仕事の日、あーんど、我が家ではWOWOWには加入してないので、昼間はなんとなく気にしつつ、仕事の合間にネットでちょろりん検索していたのですが。
うぉー!おめでたいー!
「つみきのいえ」短編アニメーション賞を受賞!!
「おくりびと」外国語映画賞を受賞!!!
どちらの映画も観てはいないのですが、世評が高いことはもちろん知っておりました。でも、外国語映画賞はイスラエル映画が強そうという話も耳にしておりましたし、外国人のオリエンタリズムを刺激しにくい現代を舞台とした作品であることから、日本のマスコミがいくら盛り上がってもやっぱり難しいんじゃなかろうかなどと思っちゃっていたのでね、これは予想外というか望外の喜びでした。
日本人だから日本の映画が受賞したのはおめでたい、と云うのは短絡的ではありますが、近年、経済や政治の面では地盤沈下しっ放しの日本ですからせめて文化面で「ここに日本あり」というところを見せてくれるのはやっぱり嬉しいものです。

昨年のオスカーはヴィゴが主演男優賞にノミネートされていたこともあり(懐かしーね。もう一年経っちゃったんだ)、かなり必死で事前情報を掻き集め、当日もいろいろ必死で準備してスタンバッておりました。
今年はそういった当ブログ的重要事項も無い…と思ってたら、ダニエルがプレゼンターですって!いやん、知らんかったよ。
ネットで情報を拾った時には既に遅し。上述の通り仕事中だしWOWOWには加入してないしなので、どうにもこうにも。実況中継やってるネットTVを見つけたけど、もうダニエル登場場面はタッチの差で終わっておりました…。
例年通り、NHKのBSでダイジェストを放送してくれるといいなあ。
CSのムービープラスはちょこっとだけ観た。ダニエルがサツキたんと一緒にレッドカーペットを歩いておりました。が。
サツキたん、そのドレスはやっぱりまたも外しているような気がするよお(泣)。


ダニエル、やっぱりタキシードが似合うやね。それは、「慰めの報酬」撮影時に沢山作ってもらったと云うトム・フォードですかい?
で、サツキ嬢…どうして赤なんだ。レッドカーペットを歩くのにちっとも映えないではないか。それでもどうしても赤を着たいんなら、せめてそんな朱赤じゃなくて紅色っぽいのにすればいいのに。
朱赤って難しい色なんだよね。どんなに上質な生地でも安っぽく見えがちだし、華やかというより単にけばけばしくなりがち。東洋系の黄色がかった肌に合わせるのは尚難しくって、中国のお正月みたいになっちゃうよ…。
それと、そのドレスのデザイン自体がドレープカーテン巻きつけているように見えちゃうのは気の所為でしょうか?
スタイルは良いんだし、凛とした美貌なんだから、もっとすっきりとした品の良いドレスのほうが絶対似合うと思うんだけどなあ。趣味の違いと言えばそれまでだし、私のセンスのほうがサツキ嬢より上!などといったトンデモナイ主張をする気は毛頭ありませんけれども。

いつも通りガシっとサツキ嬢のウェストをホールドするダニエル。「僕の!盗っちゃダメ!」って感じは非常に微笑ましい(←せめてものフォロー)。


颯爽とレッドカーペットを闊歩するダニエル&サツキ嬢。こっちの写真の二人は表情が柔らかくてなかなかよろしい。腕を組んでいるんじゃなくて、手を握っているのも可愛らしい。
…袖の部分いらないよね、このドレス。せめてこのちょうちん袖が無ければ、もうちょっと見栄えした気がするなあ。


授賞式でのダニエル。
サラ・ジェシカ・パーカーと一緒にプレゼンターを努めたらしい。
wowowをご覧になった方、何のプレゼンターだったのか教えてくらはい(検索したけど、ヒットしなかった)。


忘れじの裸体

    2008.10.08 Wednesday| 00:18 |
情報系のネタ拾いが下手なものでウチんちでは最新情報!ってヤツはほとんど無いのですが、珍しくコネタを拾ったのでご紹介をば。

エイガ・ドット・コム 
「忘れられない映画のヌードシーン30」は?


アメリカの芸能誌が元ネタらしい。先ずは女優の話題に触れ(ウチではスルーふぅ〜ん)、次がお待たせ(?)の男優ヌード。
私がここで取り上げる以上、当然と云えば当然ですが、「007/カジノ・ロワイヤル」でのボンド拷問シーンと、「イースタン・プロミス」での全裸格闘シーンが取り上げられてますよ。 ラブ

大元のサイトはこちら。 down
FROM ENTERTAINMENT WEEKLY

アルバム形式で、めくっていくと画像が現れます。
ちなみにダニエルは7枚目で、ル・シッフルが一緒の画像もあり。もっともルーさんは、絨毯叩きをぶら下げた後ろ姿なんだけどね…。残念。
どうせなら、椅子をガッと蹴り上げたシーンとか、その後の屈んでナイフを振りかざすシーンとかなら良かったのになあ(何がだ?)。



ヴィゴは11枚目。全裸云々以前に、流血がヤバイ感じのシーンなので、苦手な方は目をつぶってね。下の画像は修正をしておきました。



よくよく考えたら、と云うか考えなくても、どちらも流血ヌードですねえ。ぐふぐふ、えへえへ。 イヒヒ (←変態)
管理人の趣味嗜好がバレバレですねえ。今更ですが。

ところで、上記30選は必ずしも綺麗だったり格好良かったりエロティックだったりするヌードばかりではなく、お笑い系やこれってヌード?と疑問を呈したくなる画像も含まれておりますので、あらかじめご了承ください。

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