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等身大の男の逃走劇〜「ゴールデンスランバー」

長引きに長引いた風邪がようやく落ち着きをみせた先週の土曜日、「ゴールデンスランバー」の鑑賞がようやく叶いました。

この映画、堺雅人の主演作としてはこれまでで最大規模の公開なんじゃないかなあ。
宣伝もなかなか派手で、お金もそこそこ掛かってて、テレビCMも頻繁に流されてたし、堺雅人をはじめとする出演者のテレビ出演も多くて追いかけきれないくらいだったし。
ほとんどのシネコンで上映されているので、「新宿で単館上映、しかもレイトショーのみだとお?観にイケネーよ」と泣いたり(壁男)、「お盆を挟んだ真夏の恵比寿で単館上映、時間も体力も無いぜ…」と諦めたり(ジャージの二人)しないで済むのが、まことにもってありがたい。

話題作の第二弾だった「ジェネラルルージュの凱旋」や大作「クライマーズ・ハイ」はもちろん上映館も多く宣伝も大掛かりだったけど、あれらは堺主演作ではなかったしね。いや、厳密に言えばジェネラルは堺雅人主演と言い切ってしかるべきだろうが一応は違うしね。
アフタースクール」は作品の完成度は高いし面白いし主演三人(厳密には大泉洋主演なんだろうが、あえて)も良かったけど、案外、上映館は少なかったはず。勿体無いねえ。
主演作「南極料理人」は派手さは無いもののとても良い映画だったけど、これまた上映館は少なかった。テレビや雑誌の映画評では結構取り上げてくれて、嬉しかったけど。
クヒオ大佐」は幸いにもたまたま近場で上映されたけど、世間的にはさしたる話題にもならず、上映館は南極以上に少なかったような。
この映画、きちんとした感想を書いてないのは、楽しみにしてた割には「うーん…」だったから。堺雅人主演じゃなかったら、正直「うーん…」ってレベル。テーマは興味深いし、役者陣は揃って好演してたんだけど、作品の仕上がりとしては不満が残る映画だった。
地味だけど上質な素材(役者)を集め、ちょっと珍しいけどよーく味わえばつくづく美味しい大人向け料理(ヒネリと諧謔と趣きのある作品)を作ろうとしたのに、調味料と味付けを間違えちゃってトンデモ料理になっちゃた、そんな感じ。これまた、勿体無いねえ。
ラッシュライフ」は…まことにもって申し訳無いが、学生さんの企画作品ということで、都内まで出張る根性がおきなかった。すまん。
でもって、こういうところで私は自分が真のファン、真のマニア、真のオタクにはなりきれないと思ったりするのでした。ついつい、対費用効果を考えてしまう。
この場合の「費用」はお金じゃなくて、「時間」とか「体力」とかなのだけれども。

話が横道に逸れ出したので、ちょいと軌道修正。よっこいしょっと。

と云うことで、今回の「ゴールデンスランバー」は実にストレートな意味での「話題作」と言えるかと。
なんつったって「イケメン俳優」主演ですからね!(笑) 私が言ったんじゃないよ、「おしゃれイズム」で司会者がそう紹介してたんだよ。
しかし。個人の主観だけど、堺雅人という存在とイケメンと云う表現は間逆ではないかと思うのですよ。
端正とか整った顔立ちと表現されたらうんうんって頷くし、美形と表現されてたら、うぷぷって喜ぶけど、イケメンはいかんよ。俳優やってるくせに、あれほど自分を格好良く見せようという意識の無い人には全くもって似合わない形容詞だもん。

きゃんさん的、イケメンの定義:
他人がそう思うのと同程度に自分自身が格好良いと自覚があり、格好悪くならない程度に格好つけることが出来る人。
服のセンスが良くて流行のファッションをさらりと着こなせるか、そもそもスタイルが抜群なのでTシャツとジーンズでも十分格好良く見せる自信がある人。
運動神経が良い、または運動神経が良さそうに見えることも必須。
多少、お水っぽい雰囲気を漂わせている。または、スポーツマン風(あくまでも「風」であって、そうでなくてもよい)である。


ほーらね、堺雅人はイケメンではないのだ。うん、うん。
ファンにあるまじき発言であることは合点承知だけど、堺雅人の魅力を語るのにイケメン俳優と云う軽い言葉は似合わんもん。とことん似合わん。
単に演技派俳優と表現してもいいけど、笑ってないと実は大きな二重の目や通った鼻筋が勿体無いので、知的美人、と言う言葉が似合うのではと思うのだが、如何?

…腐った発言はさておいて(話が前に進まないじゃないか!)。

映画公開前の華やかな宣伝活動や公開後もテレビ出演に勤しむ堺雅人の姿を観ては、「こんなに立派になって」と密かにウルウルする私がいたのは、冗談のようだが本当の話。
田舎のお母さんとか昔の担任の先生みたいな発言だけど、大河ドラマ「新選組!」またはそれ以前からの堺ファンは、結構同じような心境だったんじゃないかなあ。

「新選組!」の山南さんで一般的に名前が知られるようになり、一部のマニアックなファン(含む私)から熱狂的な支持を受けるようになり、当然ながら大河以降の出演作に超期待したのだけれども。
民放各局の扱いが、あんまりアノソノでねえ(涙)。
「あの!山南敬助を演じた堺雅人!」的に番宣した割にほんの脇役、添えモノだったり、ファンですら途中で観るのが嫌になるような〇〇な(←クリームソーダを縮めていってみてくれい)ドラマに使いやがったり。
いや、それまでは年に1本程度しか出てなかったテレビドラマに頻繁に登場するようになったんだから、堺雅人本人はそうは思ってなかったと思うんだけど。何せ、「来た球は打つ」のが身上の人なので。
でもねえ、いくらファンでも「孤独の賭け 愛しき人よ」と「氷の華」は酷かった。再放送したって、二度と見返すもんか。あ、クリームソーダをバラシちゃった。
予想外に良かったのが、漫画が原作の「ヒミツの花園」なんだよね。男四人兄弟の長男役っていう設定が個人的ツボだったののかもだが。わはは。

いつも通り話がずれまくってますが、要するに公開を嬉しく楽しく待ち望んでいたと。そう云うことが言いたかった訳です。長いですねえ、文章の無駄遣いですねえ。
でもって、いよいよ本題です。

…その前に。以下の記事はネタバレ超満載です。
映画未見の方には申し訳無いのですが、ネタバレ無しに感想を書くと、十行くらいで終わっちゃいそうなので。
ネタバレは嫌よ!の方は、回れ右。今週末にお宅の近くのシネコンで「ゴールデンスランバー」を観てから、読んでくださいませー。



「ゴールデンスランバー」(2010年、日本)

首相の凱旋パレードが行われているそのすぐ近くで青柳は、大学時代の友人・森田と久しぶりに再会していた。様子がおかしい森田。そして爆発音。首相を狙った爆弾テロが行われたのだ。「逃げろ!オズワルドにされるぞ」。銃を構えた警官たちから、反射的に逃げ出す青柳。本人の知らない“証拠映像”が次々に現れ、青柳は自分を犯人に仕立てる巧妙な計画が立てられていた事を知る。青柳は大学時代の友人たちに助けを求めるが…(goo映画より、引用)。


いやあ、実に面白かったです。堺主演というファンフィルターを取っ払っても、十二分に面白く満足できる映画。139分もある映画なのに、全然長く感じなかった。
淡々と始まったオープニングから一転、あれよあれよの内に首相暗殺犯人に祭り上げられる主人公の姿と怒涛のストーリー展開、手に汗握ってあっという間の二時間二十分でした。
冷静に考えてみると、主人公・青柳雅春が陥れられる理由やそのやり口など、そもそもの設定自体がかなり無茶苦茶だし、青柳を助ける人物たちとの出会いや話の展開は偶然に頼りすぎる箇所が多く、本当なら観ていて違和感を感じるんじゃないかと思わないでもないんだけど、ところがどっこいそうじゃないんだよねえ。

物語に絡め取られ、映画世界に惹き込まれてしまう。
有り得ない展開も偶然の出会いも、そんなことも有り得るよねって思わされてしまう。

息も吐かせずジェットコースター的に物語を進めて観客に考える暇を与えない手法かと思うと、そうでもないところがこれまた憎いのです。
ストーリー展開に緩急が効いていて、あれよあれよの箇所ももちろん多いんだけど、回想シーンを中心としてゆったりまったりしたシーンも結構ある。
普通なら、まったりシーンで観てる方の気持ちも落ち着いてきちゃって、「ちょっと待てよ、さっきのあの出会いは無理があるよね」とか脳裏を掠めたりするもんなんだけど、私はいつもはそうなんだけど、この映画についてはそういう風にならなかった。
なんでかなあと考えてみた結論として、物語の進行が実にナチュラルに感じさせられることがその要因の一つなんじゃないかと。
堺雅人のインタビューによると、仙台市内を青柳雅春が逃げるシーンでは、実際にその場所を移動する時間に準拠して作られているらしい。それだけに映像にリアリティがあって、観てるこちらもまさに手に汗握る状況に陥ってしまう。
そして、青柳雅春を演じる堺雅人の演技がこれまたナチュラル。走る、飛び降りる、戦う、抗う、怯える、泣く、笑うなどなど、全ての演技が演技を超え、等身大の生身のリアルな男の姿に見える。
これまた本人の言だけど「アクション俳優でない俳優のアクションを見てください」。
映画やドラマでよく見る計算されたアクションとは掛け離れた、格好良くなくて、むしろみっともないくらいで、しかし生き延びることに必死な一人の男の天然自然な肉体の躍動、心の叫び。
愚直なまでに人を信じようとする青柳の姿は観ていてもどかしくもあるのだけれども、同時に彼のその真っ直ぐな心こそが、青柳を助けようと奔走する人々の原動力でもあるんだろうなと思う。
スクリーンに映しだされているのは役者・堺雅人ではなく、仙台で青春時代を過ごし大学を卒業し今は宅配ドライバーとして堅実な生活を営んでいる、青柳雅春という一人の青年でした。

主人公以外の登場人物たち、それぞれのキャラが立っているのも印象的だった。
物語の都合に合わせるための薄っぺらなカキワリ的人物が、ほとんど出てこない。特に青柳サイドの登場人物たちは皆、それぞれのキャラクターがそれぞれの人生を背負い、泣いたり笑ったり喜んだり怒ったりしながら日々を生きてきたんだろうな、そんな風に思わせてくれる描き方が成されている。
青柳を助けようとする元恋人樋口晴子の、しなやかなしたたかさ。
青柳を無実の罪に陥れたという負債を心に抱いたまま、爆死する森田森吾の悲哀。
青柳同様、突然の嵐に巻き込まれながらも、友人へ向ける優しさや気遣いを失わない小野一夫(劇団ひとり)。
息子を信じ続ける青柳両親の、地に足の付いた真っ当ぶり。

特に興味深かったのが、偶然の出会いから青柳を助けるキルオの存在です。
映画冒頭から、その存在がチラチラと見え隠れすることから重要なキャラクターであるであろうとは思っていたんだけど、まさか本当に通り魔だとは。人を刺したり殺したりすることに何のためらいも感じない、ある種のサイコキラーだとは。そして、そのサイコキラーが「単なるきまぐれ」で青柳を助け、そしてそのために死んでゆくとは。…まさか、思わないよねえ。
生ぬるい物語にありがちな、実は本当は良い人間だったとか、実はその行動には裏があってとか、そんなのなーんにも無い。善悪の観念が全く無い、無邪気に人を殺し、無邪気に青柳を助ける男。
下手したらまさにご都合主義のカキワリキャラに成りかねないキルオというこの人物が、しっかりとした骨格をもった人間として描かれていたことが、この物語におけるキャラクター描写の巧みさを表していると思う。

そしてやっぱり何よりも、本来の物語が持っている圧倒的なまでの力強さ。これれこそが、映画の成功のとにかくの第一要因なんじゃないかと思われます。
とにかくストーリー全体の構成が素晴らしい。伏線の貼り方と回収が見事この上無し。登場人物それぞれに存在意義がありキャラ他立ち、書き割りのような薄っぺらさなどどこにもない。
青柳が首相暗殺犯人に祭り上げられる過程は一見して荒唐無稽のようでありながらも、絶対に無いとは言い切れない恐ろしさがあります。そして観客にそう感じさせるのは、物語冒頭で青柳の友人である森田森吾(吉岡秀隆)の語る「お前、オズワルドにされるぞ」の一言故なんです。いやあ、見事だ。台詞一つにすら全く無駄が無い。
青柳が犯人と認定される証拠物件の一つとして、防犯ビデオに青柳の姿が写っていたというシーンがあります。
観ている時は、「今時なら、ビデオなんていくらでも合成できるじゃん」と思いまして。そしその後、青柳そっくりに整形した偽者の存在が判明する展開では、「わざわざ関係者を増やしたら、虚構が決壊しやすくなるだけじゃない?無駄、無駄」と思ったのですが。
ラストで、ああ、そうですか、そう来るのねと。上手いなあ、あれもこれもぜーんぶ伏線だったのねと。
完璧に、してやられました。
勧善懲悪とは決して言い切れない、実に切ない終わり方には、違和感や反感を持つ観客もいるんじゃないかと思う。でも、この物語が物語ではなく本当にあったことだとしたら、この終わり方は至極ナチュラルなんじゃないかとも思う。
青柳がヒーローになることの無い物語の終結は、例えばハリウッド映画だったら有り得ない。
でも、それならオズワルドはどうだった? 死刑判決を受けながらも冤罪を訴え続け、なぜか刑が執行されないままに獄中で無くなった某死刑囚はどうだった?
そう、何の力もコネもバックも持ち合わせていないごくごく普通の一般人が、知恵も力も持っている悪人を、ましてや国家権力を敵に回して勝利を収めることなんて有り得ない、それこそ荒唐無稽なおとぎ話に過ぎないのです。
青柳に掴み得る唯一の勝利は、とにかく生き延びることでしかない。そしてそうした意味では青柳は、見事勝利を勝ち取るのです。
「格好悪くてもみっともなくてもいいから、生きろ」
死んでしまった森田に、そう言われた通りに。

鑑賞後、実に切なく物悲しい気分に囚われてしまった。
幽霊のような存在となってしまった青柳は、決して短くはないであろうこれからの人生をどのように生きていくんだろう。
家族からも友人からも切り離され、幽霊である以上、新しい人間関係も仕事のキャリアだって築くことは出来ない。社会の隅っこもしくは裏の裏側で、影のように目立たぬように生きていくしかない。
それでも青柳はきっと生きていくんだろうな、とも思う。彼を支えてくれた人々の心を、宝物のように抱えこみながら。

二点ほど、気になった箇所が。
序盤で、青柳の元恋人である樋口晴子が事件を知るというシーンなんだけどが、リアルタイムで爆発を目撃するのね。ところが映画の展開上では、既に青柳は犯人に擬せられ逃げている真っ最中。
要するに映画上で時間軸が少し戻るんだけど、ここがねえ、ちょっと気になった。
過去のシーンが何度も挿入されるし、時間軸を前後させている箇所は他にもあったんだけど、現代の仙台でのシーンは基本的にリアルタイム進行だっただけに、ここだけどうにも違和感があって。
同時進行的な流れに編集すべきだったのではないかと。

もう一つが、青柳を助けようとする会社の先輩が作ったシナリオ。
何故、ダンボール箱に詰めた青柳をそのまま県外に運び出さず、あんな一か八かみたいな作戦を選んだのか。たまたま上手いこと逃亡に成功したけど、あんなに多くの警察官を相手にしたら逃げ切れる可能性のほうが圧倒的に少ないと思うのだが。
多分、検問が厳しくて宅配便の荷物も全部チェックされそうだから、とかの理由があったんだと思うんだけど、もしくは、ビルで出会った会社社長に通報された、とかね。それならそれで、ほんの数秒でもいいから説明台詞なり、そうした内容の映像をはさむべきだったと思う。
「お前を警察に引き渡す」と云ってからの暗転は、CMを挟んだり続きはまた来週のテレビドラマなら有効だけど、映画の手法としてはちょっとあざと過ぎ。ほんの数十秒後にネタばれするんだから、意味が無い。

とまあ、二箇所ほど重箱の隅を突っついてみましたが、映画全体に響くような瑕疵では全くありません。
手に汗握ってハラハラドキドキして、権力者の横暴に心の底からムカついて、人を信じることの尊さや無私の心に感動して、ホッとして、切なくなって。
映画を観ることの喜びや楽しさを沢山堪能できる作品。出来れば映画館のスクリーンで是非ご覧あれ。
きゃん * 堺雅人 * 23:50 * comments(3) * trackbacks(0)

近況報告と映画関連覚書

こんばんは、月刊スティールブルーです(←ポカスカ、殴る蹴る)。…ふざけてんじゃねえぞ管理人。って、わたくしですが。

二月も第一週が過ぎていくと云うのに、いやはやもって困ったことに今年に入ってまだ二本目の記事って。これを果してブログと読んでイイものだろうか、いや、イクないと自問自答する今日この頃。
年明けの日記にも書いた通り実家のアレコレがようやく落ち着いたきたと思ったら、続いて今度は義理実家のほうでアレコレがございまして。
実は昨年来抱え込んでいた、老親の介護問題。こちらは長期戦なので一朝一夕に解決するような問題では無いんですが、少しずつ方向性が見え始めたと思った一月中旬…気が抜けたのか、酷い風邪を引き込みました。
発熱は数日で治まったものの、咳が三週間近く続きましてねえ。私は気管支系統はそれほど弱くないので、こんなふうに何時までも咳が止まらず苦しむというのは初体験。
これまでの人生で飲んだのと同量くらいの咳止め薬を消費した挙句、ようやくここ数日になって、薬からほぼ卒業できたような次第。
…いろいろ続き過ぎ。マジでお払いでもしてもらったほうがいいんだろうか。
まあ、家族の問題については、そういったお年頃に自分がなりはじめたってことだろうし、風邪からの回復が遅いのも、自分自身の体力が年齢相応に落ちてきてるってことでしょうかねえ…あ、なんだろ、落ち込んだぞ(笑)。

咳止め薬を飲んでも咳が完全には止まらなかったので、ここ数週間映画館に行くことが出来なかったのです。映画鑑賞中にゲホンゴホンしたら、大迷惑だからねえ。
なので当然、先々週末に公開された「Dr.パルナサスの鏡」も、先週末公開の「ゴールデンスランバー」も観に行けず。ずーっと、おうちでおとなしーくしておりました。
でっ!(ようやく本題)上記の通り、ようやく咳が治まってきたので、本日「ゴールデンスランバー」を観に行ってきたのですよ。
いやー、面白かったです。
期待以上の面白さ、2時間20分と結構な長丁場だというのに、ちっとも長く感じませんでした。
感想はあらためて別項目で書きたいと思いますが、本日のところは自分的覚え書きも含めて、ここのところのスティールブルー的重大事と、十二月から今月にかけて観た映画を列挙しておこうかと。

その1.ヴィゴの「The Road」、アカデミー賞ノミネートされず。
先ずはやっぱりこのニュースです。
二年越しで期待をしていただけに、非常にガッカリしました。ゴールデングローブ賞でするっとスルーされていた時点で、イヤーな予感はしていたんですが。
あまりに落胆したんで、今年のアカデミー賞に対しての関心度がどん底まで落ちました。どんな作品、どの俳優がノミネートされたか、ほとんど把握していないほど。そういうところ、我ながら現金だなあ。
しかーし! いつも情報をくださる閲覧者様によりますと(S様、ありがとうございます)、どうやら日本公開が正式決定のようですね!!
配給会社が決まり、本年度内に公開されるらしいとのこと。
う、嬉しい…。またスクリーンでヴィゴが観られると思えば、それを楽しみに頑張って生きられる!と思いました。うっほほーい♪(とことん現金)

その2.マチュー・アマルリック、来日決定!
3月18日から開催されるフランス映画祭で、マチューが出演した「クリスマス・ストーリー(原題/Un Conte de Noël)」(アルノー・デプレシャン監督作品)が上映される運びとなり、マチューも来日するんですってよ! きゃっほー♪
◆『フランス映画祭2010』上映作品決定
こちらは、いつもお世話になってる1号さんからの情報です。ありがとうございます。
マチュー出演作としては他に、「風にそよぐ草原(原題/Les Herbes folles)」(アラン・レネ監督作品)も上映されるらしい。そりゃあ、マチュだって来日しなきゃ!だわよね♪
作品ごとの詳細な上映日程はまだ発表されておりませんが、公式サイトに順次発表されると思われます。ワクドキしながら、待ちませう。
◆フランス映画祭2010 公式サイトはこちら

その3.堺雅人がテレビ番組に多数出演!
驚くほどあっちこっちの番組に出てましたねえ。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」の時や、主演した「南極料理人」の時も結構いろんな番組に出てたけど、今回ほど多くは無かったんじゃないかなあ。
とは言え、上記の通り体調不良だったこともあって、あまり追っかけてないんですが。
見逃して少々ガッカリしたのが、「徹子の部屋」、「笑っていいとも」、「グータンヌーボー」など。
ちゃんと観られたのは「王様のブランチ」、「おしゃれイズム」、先ほど放送していた「スマステ」の三本だけ。タハハ…。
「おしゃれイズム」はとっても面白かったです。
堺雅人がテレビ出演した際によくされる決まりきった質問っていうのがあるんだけど(学生演劇界のプリンスだったとか、凄い受験校出身だとか、初めての役はカベ虫だったとか、趣味は苔栽培だとか、etc)、この番組は切り口が違っていて新鮮でした。
堺雅人の個性や特異性と同時に、彼がいかにチャーミングかってことをちゃんと引き出してました。
先ほど見たばかりの「スマステ」では、香取慎吾と旧知の仲ということもあって、生放送の割には肩の力が抜けていて、慎吾とのツーショット(厳密には女性アナウンサーも一緒だけどさ)がいい感じでしたよ。

続きまして、12月以降に映画館で観た映画と簡単感想を列挙。
ちゃんとした感想を書きたい!と激しく強く思っているんだけど…後日、時間と体力の都合が付いたら、ということにしておいてください。

「イングロリアス・バスターズ」 クエンティン・タランティーノ監督作品
出演:ブラッド・ピット、ダイアン・クルーガー、クリストフ・ヴァルツ、他
面白かったんだけど、詰め込んであるエピソードとエピソードが乖離しちゃってる感が。無理に一つの作品にせず、分けたほうが良かったような。
それと、ブラッド・ピット主演映画、では無いよね。

「パブリック・エネミーズ」 マイケル・マン監督作品
出演:ジョニー・デップ、クリスチャン・ベイル、マリオン・コティヤール、他
141分と実際に長い映画なんだけど、冗長気味。途中間延びする箇所あり。派手にドンパチが続く真っ最中に眠くなったのは、強い刺激もずーっと同じ調子で続くと刺激と感じなくなる、からかなあ?。
ただし、オールドスタイルのスーツをパリッと着込んだジョニー・デップは、間違い無く格好良かったです。
デヴィッド・ウェナムが出てたのに、エンドロールまで全く気付かなかったのが無念。ってか、どの役だ?

「誰がため」 オーレ・クリスチャン・マセン監督作品
出演:トゥーレ・リントハート、マッツ・ミケルセン、
そう、実は年明け早々に観に行くことが出来たのでした。丁寧に丁寧に真正面から作られた、映画。
詳細感想を是非書きたい。

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」 ニールス・アルデン・オプレヴ監督作品
出演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス
言わずと知れた世界的ベストセラーの映画化。原作は読みたいと思いつつ未読だったんですが、「誰がため」を観に行った際に予告編が流れたのね。これがなかなか面白そうで、興味を惹かれまして。
でもこの映画のためだけに渋谷まで行くのはイヤン、とか思ってたら、いつも行ってる一番近いシネコンで上映してくれるじゃないですか!
早速観に行きました。予想に違わず面白かった。2時間33分と、お尻が痛くなっちゃうくらいに長い映画なんだけど、一瞬たりと飽きる瞬間が無い。怒涛のように映画世界に引きずり込まれちゃった。
ただし暴力描写がかなり激しいし、セックスシーンも生々しいので、苦手な方は徹底的にダメかも。

「シャネル&ストラヴィンスキー」 ヤン・クーネン監督作品
出演:アナ・ムグラリス、マッツ・ミケルセン、他
またもや都内まで出張らねばと思ってたら、大変ありがたいことに神奈川県内のシネコンで上映してくれました。ありがたやー。
109シネマズ川崎にて鑑賞。ついでに川崎大師にお参りに行って…風邪を貰ってきたのでした。タハハ。撃沈
感想はまた書きますが、マッツの麗しき裸体を拝謁できたのが最大の悦び。腐っててゴメンなさい。

とまあ、忙しいだのてんやわんやだの零してる割には、そこそこ観に行ってます。
今んところ、唯一と云っていいストレス解消だからねえ、映画鑑賞が。これで感想が書ければ尚良し!なんですが、そちらは追々。
二月中旬から下旬は仕事のピークが来るので、それまでは少しマメにブログ更新が出来れば、と思っております。ただし、予定は未定(←ポカスカ、殴る蹴る)。
きゃん * 映画関連 * 23:58 * comments(0) * trackbacks(0)

遅ればせながらの謹賀新年


謹賀新年!

あけましておめでとうございます!…とは言え、七草もとうに過ぎ、うっかりしてると鏡開きでお汁粉を食べねばならぬ時節柄ではございます。毎度遅ればせで、申し訳ない。
今年もこんな調子が続くと思われますが、皆様お見捨てにならないでー(泣)。
ヨタヨタしながらも萌え日記、与太話を綴っていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

お正月の顛末ですが、珍しくも暮れの内から帰省しました。自宅療養中の母が(そーなんです、病人は母でした)思ったよりも顔色が良いことに先ずは一安心。
もちろん術後の身体は本調子には程遠く、暫くは療養生活を続けざるを得ないのですが、頭や口の回転はほぼ以前通りにまで回復した母に、家族揃って胸を撫で下ろしたような次第です。
特別なことは何もせず、のんびりまったりの帰省でしたが、家族揃って新年を迎えられるということが最大の喜びであり楽しみであると実感したお正月でした。
心配してくださったり、いろいろとお気遣いくださった皆様には、本当にありがとうございました。

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さて、皆さまご存知の通り、情報系記事はひじょーに苦手な当ブログ。映画関連、俳優関連の最新ニュースについてはとんと疎くて、お友達や閲覧者の皆さまからの情報提供にお縋りするのが毎度のこと。
特に昨年暮れからの多忙により、ネットの森へ情報狩りをしに出向くこともあまり出来ずにいたのですが、先ほどたまたまallcinemaを覗いてみたら、007関連の噂が掲載されていましたよ。

★「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス、「007」シリーズ最新作を監督か?
 「アメリカン・ビューティー」「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」のサム・メンデス監督が、「007」シリーズ最新作の監督就任を巡って関係者と交渉中であることが明らかとなった模様。もし交渉がまとまれば、6月にも製作開始の見込みとのこと(allcinemaより引用) 。

あくまでも「噂」とのことですが。サム・メンデス監督と言えば、ダニエルが出演した「ロード・トゥ・バーディション」の監督さんですよねえ。
実はわたくしってば「アメリカン・ビューティ」も「アメリカン・ビューティー」「レボリューショナリー・ロード」も観てないのですが(どっちも苦手系の映画なのだ)、粗筋を読む限りだと「ジャーヘッド」はちょいと面白そうな気がする。
ケイト・ウィンスレットの旦那だってことも、実は、つい先ほど知りました…すみません、相変わらず無知です。
とまあこんな調子でサム・メンデスについての知識が皆無なもので、どうにも感想が言い難い。初監督作品でアカデミー賞を総なめにしたくらいだから、力のある監督さんなんでしょうが。
むしろ気になるのは、6月に製作開始、という箇所です。ってことは、欧米での公開も2010年中は無理っぽい? 2011年のお正月映画? 日本では春休み映画とか?


続きましてヴィゴの「The Road」、アメリカでの映画賞レースについてです。
アメリカでは既に暮れの内から様々な映画賞の発表やらノミネートやらが始まっているようですが、「The Road」の状況はぼちぼちと云ったところみたいですねえ。
ノミネートされたりされなかったり、今年に入ってからの幾つかの賞ではノミネートを逃しているようです。
こちらはシネマトゥディのニュースからの抜粋ですが、米プロデューサー協会賞ではノミネートされなかった模様。10作品もノミネートされてるのにねえ。オスカーの行方を占う上では注目すべき賞とのことで、ちょいと残念。
昨年暮れに発表済みの全米俳優組合(SAG)賞も、ノミネートから外れているですよね。そういえば、ゴールデングローブ賞からも外れたんだった。
よりにもよって大きめで重要な賞に限って、残念な結果になっているということですねえ。…うっく。たらーっ
日本公開が決まった!と云う嬉しいニュースを、早く記事にしたいなあ。
どこぞの配給会社が買い付けたとの噂があるらしいことを、閲覧者の方からお知らせいただきました。「噂」じゃなくて早いとこ「事実」になればいいんだけど。


昨年暮れに、TOHOシネマのサイトで発見して、やた!と喜んでいたのが、ロバート・ダウニー・Jrの「シャーロック・ホームズ」が3/12に日本公開とのニュース。
何時の間にやら、日本の公式サイトも出来上がってました。…って、私ってばやっぱり遅い?
★シャーロック・ホームズ 公式サイト
予告編を観てはドキドキわくわく、今から楽しみで仕方ないんだけど…見れば見るほど、ロバート・ダウニー・Jrがホームズじゃなくて明智小五郎に見えてきちゃうのは、私だけだろうか?
きゃん * ご挨拶 * 01:12 * comments(0) * trackbacks(0)

今年もお世話になりました!

こんばんは、「スティールブルーの夢」管理人のきゃんです。

結局12月は、ろくろく更新も出来ずに終わっちゃいました。開店休業状態にも関わらず訪問してくださった閲覧者の皆さまには、申し訳無いやらありがたいやら。

22日付けの日記に書いた家族の入院手術の一件についてですが、お陰さまで無事退院の運びとなり、現在は自宅療養中。お正月は家族揃って迎えられることとなりました。
私も、例年なら正月明けに帰省するのが常なのですが、今年は明日の大晦日には実家に向かう予定です。

いろいろあった一年ですが、どうにかなんとか年を越せそうで良かった良かったと、胸を撫で下ろしているような次第。
メールやお手紙でお見舞いをくださった皆さまには、心から御礼申し上げます。
お返事が全然書けていないのが心苦しいのですが、年明けには徐々に平常運営に戻していって、ご返信をさせていただこうと思ってます。

手短ではありますが、取り急ぎ、年の瀬のご挨拶まで。
来年もまた、よろしくお願い申し上げます。
きゃん * ご挨拶 * 19:37 * comments(0) * trackbacks(0)

久々登場〜ヴィゴとマッツとダウニー・Jr

ご挨拶もせず、一ヶ月近くも雲隠れしちゃっててゴメンなさい。
某SNSの日記にてあれこれ愚痴だの弱音だのを零しちゃったのでそちらを読んでくださった方にはご承知かと思いますが、少し前、実家の家族がとある病気と診断されまして。やれ検査だ、それ検査だ、それでもって検査だの繰り返した挙句、入院手術の運びとなり、家族総出のてんやわんや。
さしもの能天気な私も少々凹んで精神的にも現実的にも余裕が無く、それでなくても間遠になっていたブログ更新が、すっかり壊滅状態になっていたような次第です。
お陰さまで手術は無事に成功、根治の見込みも立ちまして、現在は一安心といったところ。
更新が無い開店休業状態のブログにお立ち寄りくださった皆さま、まことにありがとうございました。
そして、心配してくださったり、安否確認のメールをくださった方には、心からのお詫びと御礼を申し上げます。

さてさて…久々過ぎて、何をどう取り上げるべきか、何をどう書くか、ちょいと戸惑い気味です。
うーん、こんな駄文綴りでも、「カンが鈍る」ってーのがあるんだねえ。どうしようかなあ、取り合えず、時系列は無視して、思いついたことから箇条書きしてみようか。

その1.ヴィゴの「The Road」が遂に全米公開されました!
既にあまりにも旧聞過ぎて、なんだかなあではありますが、スルーする訳にもいかん話題だぜよ。
全米公開日は11/25、NYでヒューとダニエルの舞台をご覧になってきた「碧い瞳に魅入られて」のalexさんは、「The Road」とは行き違いになっちゃったんだよねえ、まことに残念でした(私も残念。alexさんがご覧になってたら、微に入り細に入り聞き出しちゃる!って思ってたのにい)。
公開第一週の週末興行成績は、全米で10位でした。上映館が全米で111館しかなかったことを考えれば、かなり良い数字ではないかと。
この週の興行収入詳細は、以下のページで確認出来ます。コピペしてどんぞ。

http://www.boxofficemojo.com/weekend/chart/?yr=2009&wknd=48&p=.htm

Averageって、多分、一つの映画館あたりの平均売り上げってことだと思うんだけど、この数字が「The Road」より良かったのは、上映館が一桁の映画のみなので(日本言うところのミニシアター系か?)、実質ほぼ一位だ! 凄い!
公開二週目が15位、三週目が17位、四週目となる先週末は上映館が396館とぐっと増え16位となっております。
拡大公開・大量動員のエンターティメント映画とは一線を画す作品であることを考えれば、悪くない数字だよねえ? 日本の配給会社さん、いかがっすか?(揉み手、スリスリ)


その2.映画賞レースにおける、「The Road」
元々、情報系記事はめっちゃくちゃ手薄な当ブログ。しかも上記の事情により、海外サイトのチェックなどほとんど出来ておらしまへん。
えーと、ゴールデングローブ賞には全くかすらなかったみたいですねえ。プンプン。EPん時はノミネートされたんでが。まことに残念。
まあ、オスカーとゴールデングローブ賞の受賞が必ずしも被るという訳でもないし…ブツブツ。
全米各地の映画賞はどうなんでしょ? 済みません、全く把握しておりません…イジイジ。


その3.マッツの「誰がため」、いよいよ日本公開!
先週の土曜日、12/19に渋谷シネマライズにて封切り!…だったのですが、まだ観に行けてないのですよお。
光彩陸離のrinzuさんの熱い記事を読んでは、指を銜えております。うわーん(泣)。
年内に観に行くことが出来るか、微妙な感じ。年明けまで公開が続くことを、ただ、祈るばかり。


その4.ロバート・ダウニー・Jrの「シャーロック・ホームズ」、日本公開日が決定!
アメリカでは12/25公開予定のこの作品、日本公開が来年の3/12に決まったらしいぞ。うわいっ! 意外に早いではないか! やたっ!
日本のオフィシャルサイトはまだらしいので、アメリカのご紹介しときます。予告編がとっても良いざんすよ。
あまりにもホームズが可愛い過ぎて、頭が沸騰しそうになるのが困ったもんだ。
SHERLOCK HOLMES 公式サイト 


その5.ロバート・ダウニー・Jrの「アイアンマン2」、予告編公開!
IRON MAN 2 公式サイト  
アメリカで5/7公開予定、ヨーロッパ各国やブラジル、なぜか台湾などでは4月末公開。本家本元のアメリカより一週間以上も前に他国で公開されるって、なんか不思議。
日本は6/11だとIMDbには掲載されていたけど、果してどうか。IMDbって、結構誤報が多いんだよね。


その6.最近、映画館で観た映画
忙しいといいつつも、せめてもの気分転換に手近なシネコンで映画鑑賞。
観たのは二本です。

「イングロリアス・バスターズ」
「パブリック・エネミーズ」

面白かったのは「イングロリアス・バスターズ」、主役が格好良かったのは「パブリック・エネミーズ」って感じかなあ。
upブラッド・ピットが格好悪かったという意味ではない。なんと言うか…「ジェシー・ジェームズの暗殺」状態?(要するに、主役が脇に食われてる)
詳細な感想は後日、しばし待たれよ。
きゃん * 映画関連 * 23:50 * comments(2) * trackbacks(0)
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